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アレクサンドル・ロジャース著:05/09/2025
✒️要約:
- ロシア側は2025年春夏の戦闘で前線全域で攻勢を維持し、多数の地域・集落を制圧、主導権を握っている。
- ウクライナ軍は予備戦力を使い果たしつつあり、損害はロシアの10倍規模に達していると指摘される。
- 欧米の支援や制裁は効果が薄く、計画も「もしも」に頼る空虚な戦略にすぎないと筆者は揶揄している。
【本文】
参謀総長ゲラシモフの背後に映った地図があれこれ騒がれたが……
ロシア連邦軍参謀総長・特別軍事作戦地域における統合部隊司令官、軍司令官V.V.ゲラシモフ大将は、2025年春夏キャンペーンの結果を総括し、今後の部隊への課題を明確化した。
「われわれは春夏期の戦闘行動の結果を総括し、今後の任務を確認する。
統合部隊はほぼ全戦線で止まることなく攻勢を続けている。
3月以降、3,500平方キロ以上の領土と149の集落が解放された。
わが国境沿いに安全地帯を設けるという任務はスームィ州とハリコフ州で計画どおりに進んでいる。
ドニプロペトロフスク州でも前進し、7つの集落を制圧した。
現在、ルガンスク人民共和国の99.7%(残りは60平方キロ弱)、ドネツク人民共和国の79%、ザポロージエ州の74%、ヘルソン州の76%がロシア軍の支配下にある。」
- 「北」集団軍はクルスク州で敵を撃破した後、スームィ州で安全地帯を形成中。210平方キロと13の集落が制圧済み。
- ハリコフ州ではボルチャンスク方面とリプツィ方面で戦闘継続。
- 「西」集団軍はクピャンスクをほぼ完全に包囲し、市の半分を解放。
- ルブツィ方面では敵陣を25km突破し10集落を掌握。
- クラスノリマン方面ではキロフスクやセレブリャンスキー林地で戦闘、敵部隊はセヴェルスキー・ドネツ川に押し付けられて壊滅寸前。
- 「南」集団軍はセヴェルスク市街で戦闘中。
- クラマトルスク方面では第98空挺師団がチャソフ・ヤルを解放、西へ進出しコンスタンチノフカ南東へ到達。
- アレクサンドロ=カリノヴォ方面では5つの集落を奪取。敵部隊をクレバン=ブィク貯水池南に包囲し殲滅中。
- 「中央」集団軍は赤軍都市群を包囲しつつ攻勢。すでにクラースノアルメイスク市内で戦闘。ドニプロ州境を突破、2集落を制圧。
- 「東」集団軍は25集落を奪取、カミシェヴァハ(DNR最後の集落)も制圧。
- ザポロージエ州ではさらに2集落を確保。ドニプロ州では5集落(ヴォロノエなど)占領。
- 「ドニエプル」集団軍もオレホフ方面で進撃、6集落を制圧、ステプノゴルスク等で戦闘中。
(出典:ロシア国防省 Telegram)
要約すると:
- 攻勢は戦線全体で進行中
- セレブリャンスキー林地、クレバン=ブィク貯水池、クピャンスク、ポクロフスクで包囲戦
- ウクライナ軍は最後の予備兵を投入するが、すでに枯渇寸前
- 主導権は全面的にロシア側にあり
- 秋の作戦も攻勢になる
損害と戦い方
- ロシアのドローン兵士たちは、ほとんど人的損害なしで集落を制圧できるほど。ドローンによるKill-zoneが密集し、ウクライナ兵は頭を上げられない。水分もまともに得られず、濡れティッシュで渇きをしのいでいると証言。
- スコット・リッター曰く、ロシアの損失は1日あたり最大200人(大部分は復帰可能な負傷者)。対してウクライナの損害は1日1,500~2,000人。これはウクライナ側宣伝の「人海戦術」とはかけ離れている。
欧州・米国の動き
- EUの新制裁パッケージを支持したのは27か国のうちわずか9か国。結束は弱まる一方。
- 「無能の連合」と揶揄される欧州小国たちは、戦後ならウクライナに軍を送ると言いつつ、米国の全面的防衛が条件。だがポーランドやイタリアはそれすら拒否。
- これはアフガン撤退(米国を含む連合が850億ドルの装備を投げ出して逃げ帰った)と同じ構図。
一方でゼレンスキーは「われわれは会議で“分け合い、受け入れている”」と発言。ロジャースは皮肉を込め「白い粉の“ライン”なら理解できる」と揶揄。
締めの皮肉
欧米戦略は「もしも」に頼るだけだ、と筆者は論じる。
- もしトランプが心変わりして供与を続ければ…
- もし次の制裁パッケージで突然ロシア経済が崩壊すれば…
- もしネイティウム(※ナワリヌイ)や「ハムスター部隊」が復活すれば…
- もし宇宙から“青黄のマルシア人”が助けに来れば…
すべて「もしも」の世界。これが西側の“戦略”。著者は「だから彼らは負けている」と断じている。

