locom2 diary

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ラリー・ジョンソン⚡️イスラエル対イラン、それがすべてか?

Israel vs Iran — Is That All There Is?

ラリー・ジョンソン著:19/04/2024

Image from Gyazo

ペギー・リーの名曲 "Is That All There Is? "の出番だ。

昨夜(木曜日)東部時間午後10時過ぎ、米国のケーブルニュース番組は大混乱に陥った。ニュースキャスターたちは、「BREAKING NEWS」のマンボに合わせて身振り手振りを交えた。イスラエルがイランをミサイルで攻撃」というリフレインが、世界の終わりが近いことを示唆するような緊迫感をもって数分おきに鳴り響いた。

私は、イランの英語ニュースチャンネル『プレスTV』に出演し、イランがイスラエルのディモナ核施設を攻撃し、「軽微な」損害を被ったというイスラエルの新たな主張について話したばかりだった。私はPress TVの担当者と連絡を取り、彼らが米国の主張に困惑しており、もし何かあったとすれば、それを確認するために動いていることを知らされた。その後まもなく、私の担当者は、小型無人機による攻撃で、無人機は目標に到達する前にすべて撃墜されたとの情報を伝えた。

私は米国のケーブルニュースに戻ると、報道は "限定的な攻撃 "という言葉で更新されていた。その時、私たちはアメリカ国民に向けられた大規模なプロパガンダの真っ只中にいるのかもしれないと気づいた。RTとアルジャジーラのニュースをチェックした。何もない。慌てたニュース・リーダーが視聴者を脅かそうと必死になっている様子もない。

最初の報道から3時間も経たないうちに、テレグラムでイスファハン郊外のイラン軍事基地の状況を映したライブ映像が流れた。4月14日のイランによる無人機とミサイルの乱射事件後のイスラエルの最初の報道とはなんと対照的であろうか。イスラエルは、イランの弾道ミサイルが命中した「被害なし」とされる飛行場からのライブ映像を見せることを拒否した。

イスラエルによる攻撃とされる米国での報道で注目すべきは、FOX、CNN、MSNBCのレポーターがイスラエル軍筋の証言を引用し、「成功した」攻撃を保証していたことである。イスラエルでは、有罪判決を受けたテロリストでネタニヤフ政権の過激派メンバーであるイタマール・ベン・ギヴルが、イスラエルの「攻撃」はお粗末だと批判していた。彼は、イスラエルがイランに対して重要だが慎重な報復攻撃を行ったという、承認された台本に沿った読み方をしなかったとして、激しい批判を浴びたと報じられている。

イスラエルが攻撃し、イランは「恐れて」反撃を断念する。現実には、イランはおそらくロシアか中国の意向を受けて、イスラエルに攻撃されたら大規模な報復攻撃を仕掛けるという以前の脅しを実行しないことに同意したのだ。

イスラエルの一部の人々は、この事実を暴露したバイデン政権にかなりムッとしている。エルサレム・ポスト紙によれば

とはいえ、公式には、イスラエルは戦略的理由からこの攻撃の責任を認めないだろう。情報筋によれば、イラン側はエスカレートを避けたいので、"工場での爆発 "だと主張しているという。イスラエルの消息筋がポスト紙に語ったところによれば、国防総省がなぜアメリカのメディアにイスラエルの関与を公表したのかは不明である。イランの威厳を保ち、自ら事態をエスカレートさせることを避けることもできたはずだ。

テルアビブのキリヤ基地では、ネタニヤフ首相をはじめ、安全保障と外交の指導者全員が24時間体制で、ヨルダン、エジプト、サウジアラビアの地域パートナーと調整を続けている。

これはバイデンチームによる外交政策の失敗のひとつだ。イスラエルは、否定されやすいがイランへの反撃という国内圧力を満足させるような「攻撃」を行うことで、国内の政治的状況を落ち着かせたかったのだ。イラン側としては、小型クアッドコプターを撃墜することに満足し、大規模な地域戦争を引き起こす危険性のある反撃でイスラエルを攻撃することを余儀なくされることはなかった。この "攻撃 "を受けたイランの自制は、アラブやトルコの近隣諸国の間で重要な外交的信用を勝ち得た。

レイ・マクガヴァンと私は本日、毎週恒例の「裁判官との円卓会議」でこの出来事について議論した。お楽しみに。