ダグラス・マクレガー著:23/06/2025
2025年6月23日 ダグラス・マクレガー著
「不名誉の日」
6月21日、不名誉の日として記憶されるであろうこの日、トランプ大統領はアメリカ国民をイランとの戦争へと導いた。トランプのアメリカ国民へのメッセージはこうだ。「米軍が行うのはイランの3つの核施設への攻撃だけだ。ただし、イランが反撃する勇気を持つなら、イランを壊滅させる」と。馬鹿げている。
ワシントンは自らの「真珠湾作戦」を開始した。米空軍と海軍は、いくつかの「重要」なイランの標的に対し、事前に練習された攻撃を実行した。その後、米軍は後退し、テヘランが1941年12月の日本のように降伏するのを待っているかのようだ。トランプの思考は、先週イランを奇襲したイスラエルの考え方と同じだが、イスラエルの奇襲攻撃後もイランは崩壊しなかった。
そして、テヘランはワシントンの最初の一手で降伏することはない。攻撃の効果に関する初期評価では、重要なものは何も破壊されていないようだ。施設は?人はおらず、遠心分離機や濃縮ウランもない。だが、損害がなかったことは、今は重要ではない。ワシントンの誰も答えたがらない問いだ。
世界は今、イランの反応を待っている。テヘランの指導者たちは無謀でも衝動的でもない。彼らの反撃は慎重かつ決定的なものになるだろう。そして間違いなく、イランは反撃する。しかもワシントンの予想しない方法で。
なぜか?テヘランは政治的・道義的な高みに立っているからだ。イスラエルは国際法を破った。ガザでの大量殺人。シリアでのISIS主導政権の支援。キリスト教徒や他の少数派の殺害。イスラエルによるイランへの無差別攻撃。これらは否定できない事実だ。
エスカレーションは避けられないが、それをコントロールするのはワシントンではなくイランだ。イエメンのフーシ派とサウジアラビアの戦争を思い出してほしい。彼らはサウジの油田を繰り返し攻撃した。今やイランの方がはるかに広い射程を持つ。より多くの弾道ミサイルを持っている。アラビア湾沿岸の海水淡水化プラントもフーシ派やイランのミサイルの射程内だ。何百万人もの人々がそれらに依存している。
イラン議会はホルムズ海峡の封鎖を決議した。市場は月曜朝まで反応しないだろう。しかし、やがてパニックになる。確実に、原油価格は急騰する。アメリカ人への経済的影響は?やがて壊滅的になる。毎日、世界の石油の5分の1がホルムズ海峡を通過している。
ワシントンは半年間フーシ派を空爆したが、結局は撤退した。イランとの戦争から手を引くのは、そう簡単ではない。
ロシアのメドベージェフ首相は、多くの国がイランへの核技術移転をいとわないと警告した。単純なルールがある。核兵器を持つ国は爆撃されない。北朝鮮を見れば分かる。持たない国は?爆撃される。イラク、リビア、そして今のイランがそれを証明している。これはアメリカ以外の世界にとって普遍的な教訓だ。
イラン議会はホルムズ海峡の封鎖を決議したが、テヘランは正式に封鎖する必要はない。リスクが高ければ、海運会社が自ら航行を止める。保険会社がそうさせる。世界の石油供給は滞り、石油製品に依存する産業への影響は壊滅的だ。
これこそが本当の「戦闘損害評価」だ。その影響は何十年も続くだろう。トランプは今、アメリカに戦争を招いた。今、アメリカ人はその準備をしなければならない。2020年から2025年の間に何千万人もの外国人が不法に国境を越えた。イスラム過激派のテロリストのスリーパーセルが国内にいる可能性が高いことを、ワシントンは愚かにも無視している。麻薬カルテルも、アメリカの法執行機関に対抗するために彼らと協力するだろう。
ディートリッヒ・ボンヘッファーは、ヒトラー政権に抵抗し、最終的にナチスによって処刑されたドイツの牧師だ。彼は「悪は自らの破滅の芽を内包している」と語った。しかし、ボンヘッファーは「愚かさに対して善意は常に無力だ」と警告した。
ボンヘッファーはこう説明している。「愚かさに対して我々は無力だ。抗議も武力も何の役にも立たない。理由は聞き入れられず、先入観に反する事実は信じる必要がない。そういう時、愚かな人間はむしろ批判的になり、反論できない事実は取るに足らないものとして脇に追いやられる。こうして愚かな人間は、悪意ある者とは違い、完全に自己満足し、すぐに苛立ち攻撃的になることで危険な存在となる。」
ワシントンの支配層、トランプ大統領だけでなく、彼らはイスラエルを無条件に支持することを決めた。イスラエルが決めた時と場所で戦争を始め、その理由で戦うのは愚かだ。それ以上に愚かだ。それは「愚かさの上塗り」だ。イスラエルの中東におけるユダヤ至上主義のための戦争は失敗し、ワシントンも共に失敗するだろう。イランとの戦争は不正義であり、世界がそれを失敗させるだろう。
