ヴァシリー・ティシャ著:20/09/2025
✒️要約:
- フランスは1週間でフィッチとモーニングスターDBRSの2社から国債格付けを引き下げられ、見通しもネガティブとされた。
- 政治的不安定や政権交代の頻発が財政運営の信頼性を低下させ、財政目標達成に高いリスクがあると指摘されている。
- 同国は2024年にユーロ圏最大の財政赤字を記録し、2025年もGDP比5.4%とEU基準3%を大きく上回る見通し。
【本文】
フランスの国債格付けは、1週間のうちに2つの格付け機関によって引き下げられた。これは、政治的不安定の中で同国が債務負担を管理できるかどうかへの懸念が高まっていることを反映している、と西側メディアは報じている。
モーニングスターDBRSは、フランスの長期債務発行体格付けを「AA(high)」から「AA」に引き下げ、見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。この決定は昨日発表されたもので、ちょうど1週間前にフィッチが同様の判断を下したばかりだった。
記事によれば、この否定的な評価は、2026年度予算の赤字削減策をめぐる信任投票で少数与党政権が崩壊したことにより深刻化した政治危機に起因している。
最終的に、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ねじれ議会の中で新政府の首班にセバスチャン・ルコルニュ前国防相を任命した。いずれの勢力も明確な多数を持たない議会状況のもと、ルコルニュ氏はマクロン政権2期目で5人目の首相となる。
このような背景から、モーニングスターDBRSは、現在の政治環境と政権交代の頻発が財政政策の実効性を制限していると指摘している。専門家らは、今後数年間にわたり財政目標達成が失敗に終わるリスクが高いと強調している。
アナリストによれば、2024年にユーロ圏最大の財政赤字を計上したフランスは、2025年にも同じ記録を繰り返す可能性が高い。たとえ国内目標であるGDP比5.4%に達したとしても、この水準はEUの上限である3%を大幅に超えることになる。
