グレン・ディーセン教授:16/04/2026
インタビューの概要
このインタビューは、イランの元核交渉顧問であるセイエド・ムハンマド・マランディ教授が、米国によるイラン封鎖や地上侵攻の可能性、世界経済への影響、中東情勢について語った内容です。以下は日本語での概要です。
イスラマバードでの核交渉決裂の背景
- イラン側は交渉開始時から成功の見込みが非常に低いと考えていた。
- ネタニヤフ氏とシオニスト・ロビーが米国政府を事実上コントロールしており、合意を妨害していると主張。
- イランが交渉に参加したのは、戦争になっても自らに非がないことを国内外に示すため。米国が合理的であれば問題解決に応じる姿勢を示すことが目的だった。
- 交渉中、米国側のヴァンス氏はネタニヤフ氏と頻繁に電話し、権限がないことが露呈。ネタニヤフ氏が「米当局者は毎日私に報告している」と発言したことにも言及。
米国の封鎖と世界経済への影響
- 米国によるイラン港の封鎖は世界経済危機を加速させ、特に中国を標的にしたものと分析。
- イランは報復として紅海やオマーン湾の封鎖も辞さない構え。これによりサウジアラビアの原油輸出や貿易にも打撃が出ると予測。
- イランは原油を高値で販売し、海上に100万バレル以上の在庫を保有。資金不足には陥っていない。
- 世界中で肥料やLNG、ヘリウム不足が深刻化し、農業や工場生産に危機が迫っている。
軍事衝突の可能性とイランの準備
- イランは米国・イスラエルによる大規模攻撃を予想し、昼夜を問わず防衛・攻撃の準備を進めている。
- 交渉は時間稼ぎと見ており、イランは「純粋ではない」(騙されない)姿勢を明確にしている。
- 夏季のアラビア半島での戦闘は過酷(高温・湿度・砂嵐)で、米軍の装備や兵站に大きな負担が出ると指摘。
- もし戦争になれば、イランはペルシャ湾岸諸国の石油・ガス施設や電力インフラを攻撃し、それらの国々は短期間で崩壊する可能性がある。
湾岸諸国の姿勢
- UAEは戦争推進派だが、イランの報復によって「最初に消される国」になる危険性がある。
- サウジアラビアを含む他の湾岸諸国は状況を懸念しており、戦争拡大に消極的。
イランの勝利の定義
- 最終的な勝利はパレスチナやレバノンでのジェノサイド(民族浄化)の終結。
- 現実的な勝利は、米国の撤退、ホルムズ海峡の恒久的な管理権獲得、地域の同盟国の安全確保。
- イランは戦争を開始・拡大したのは米国とその代理勢力であり、報復として海峡管理を強化するのは正当と主張。
総評
- 世界は米国一極支配から多極化へ急速に移行しており、イランはこの戦争をより強い立場で終える可能性が高い。
- もし米国が帝国維持ではなく国内再生(アメリカ・ファースト)に転換すれば、世界全体が利益を得られるという見解でインタビューは締めくくられている。

インタビュー詳細を知りたい方は--前半英語、後半日本語翻訳で閲覧できます。