ホスト:アンドリュー・ナパリターノ判事
ゲスト:モハマド・マランディ教授(テヘラン大学政治学教授)
18/06/2026
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インタビューの概要
1. 合意の背景とイランの「勝利」
- 戦争と包囲戦でのイランの勝利:
- 39日間の戦争とその後の米国による海上封鎖(包囲作戦)をイランが耐え抜き、戦術的勝利を得た。
- イランは米軍基地やイスラエル資産に報復攻撃を行い、交渉力を強化した。
- 合意の本質:
- 米国が当初要求した「無条件降伏」ではなく、イランが主導権を握る形で成立。
- 合意内容は、イランが2026年4月に提案した14項目(のちにトランプ大統領が一旦破棄)をほぼそのまま再提示したもの。
- 主な項目:石油輸出再開・制裁解除・凍結資産返還・ホルムズ海峡の共同管理(オマーンと)・3000億ドルの復興基金・米軍の最終撤退。
2. 合意の内容と意義
マランディ教授は、この合意がイラン国民への「包囲」を解くものであり、基本的人権と主権の回復だと強調。
- イランは核開発を放棄しておらず、それどころか交渉のレバレッジとして機能させている。
- 米国は自国経済と世界経済の崩壊を回避するために譲歩せざるを得なかった。
- 民主党・共和党の双方のエリートが「シオニスト・ロビー」に支配されており、現実的な和平よりも対イラン制裁継続を優先していると批判。
3. イスラエルの妨害と米国の弱腰
- ネタニヤフ政権の妨害工作:
- 合意調印の直前にベイルートを爆撃し、レバノン南部への侵攻と住民帰還阻止を宣言。
- イスラエルのベン=グヴィル氏(公安相相当)は「米国の原則に反しても破壊を続ける」と発言。
- トランプ大統領の対応:
- 表面上は「イスラエルも核攻撃の恐怖から解放されて喜んでいる」と発言。
- しかし側近(ルビオ国務長官・ラトニック商務長官)は不満の表情を見せており、実際にはイスラエルを制御できていないとマランディ教授は指摘。
- イランの報復可能性:
- イランはすでにミサイル発射準備を整えたが、米国の約束で一旦保留。
- しかしレバノンとガザでの虐殺が続く限り、イランの軍事報復は「不可避」と予測。
4. ガザ・レバノン問題の位置づけ
- トランプ「停戦」以降もガザでは1,000人以上が殺害されており、西側メディアはほとんど報道しないと批判。
- 合意文書にはレバノンに関する項目が3回明記されており、米国が事前に否定したのとは異なる。
- イランはレバノンの主権回復とガザ虐殺停止が合意の前提条件だと明確に主張。
5. まとめと今後の見通し
- マランディ教授の見解:
- 合意は「終わりではなく終わりの始まり」。米国が義務を果たさなければ交渉は頓挫する。
- シオニスト・ロビーとネタニヤフが合意破壊を狙っており、今後の数ヶ月は世界経済と中東情勢が極めて不安定。
- ナパリターノ判事の総括:
- 「米国とイランが対峙し、ドナルド・トランプが先に『まばたき』(譲歩)した」と表現。
- 最後にマランディ教授:
- 「アメリカ国民とイラン国民は対立すべきではない。エリートの戦争に巻き込まれるべきではない」と平和的な関係構築を希望。
このインタビューは、米イラン関係の最新局面と、その背後にあるイスラエル・米国内政治・世界経済の複雑な絡み合いを浮き彫りにしています。マランディ教授の分析はイラン側の視点を明確に反映しており、ナパリターノ判事もそれに基本的に同意する形で進行しています。
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