locom2 diary

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MoA ⚡️ アルノー・ベルトラン - イスラエルはいかにして罠にはまったのか?

MoA - Arnaud Bertrand - How Israel Stepped Into A Trap

アルノー・ベルトラン著:15/10/2023

イスラエルパレスチナの紛争について、私がよく目にする興味深い議論のひとつがある: 「ハマスイスラエルの大規模な報復を予測していたのは間違いない。

人々が気づいていないのは、この反応--大規模な集団的懲罰--が実に絶大な予測可能性を持っていたという事実が、ハマスについてよりもイスラエルについて多くを語っているということだ。

イスラエルについて多くを語る理由は3つある。1) イスラエルが、国際法に違反する大規模な集団的懲罰で反応することが予想されていたということは、イスラエルのイメージについて多くを語っている。2) イスラエルが戦略的思考を持たないということは、敵が予測したとおりの反応を示すということでもある。復讐は戦略ではなく、戦略とは正反対である。そして最後に、3)イスラエルが、9-11後の対応におけるアメリカの甚大な過ちから何一つ学んでいないように見えることは、多くのことを物語っている。

もちろん、ハマスについても多くのことを語っている。なぜなら、彼らは自分たちの行動が、(攻撃で自分たちが引き起こした苦しみの上に)自国民に計り知れない苦しみをもたらすことを間違いなく知っていたからだ。それは間違いない。

これは、残念ながら、彼らの苦しみに対して誰が最も多くの同情を外界から得られるかの競争に見える。そして、私が見ているところでは、イスラエルは敵の手の内に入り、大敗を喫している。ヨーロッパでさえも、ヨーロッパでさえも!- ヨーロッパでさえも、今日、イスラエルへの無条件の支持を表明したフォン・デル・ライエンに対し、官僚の最高レベルが全面的に反旗を翻している。これは、イスラム世界、そして一般的に世界の南側諸国全体によるパレスチナ人への新たな支持の上に成り立っている(モディの下で今日イスラム恐怖症に陥っているインドを特筆すべき例外とする)。

私はあえて、これは組織としてのハマスパレスチナ大義のために自殺したのだという仮説を立てている。ハマスが生き残ることは間違いなくない。そして悲しいことに、何千人もの罪のない人々の命が失われるだろう。しかし、彼らは世界全体の話題を彼らの話題に集中させ、イスラエルの反応はパレスチナ人を共感戦争に勝たせている。

代わりにイスラエルは何をすべきだったのか?まあ、ハマスがどの戦争に自分たちを誘い込んでいるのかを認識すべきだった。彼らに対する戦争そのものではなく、心と心のための戦争なのだ。彼らは木を見て森を見ずだった。というのも、彼らは圧倒的に有利な状況でスタートしたからだ。彼らは最初の攻撃で絶大な支持を集め、喪に服す期間を宣言し、罪のない民間人を殺さないという正当な大義のもとに世界の大半を団結させることができたはずだ。その代わりに、彼らは順番に、さらに壮大なスケールでそれを始めた。理解しがたい、そして計り知れないほど重大な過ちである。

この戦争はまた、興味深いことを明らかにしている。それは、世界的な議論を推進する上で、西側諸国がどれほどの力と影響力を失っているのかということだ。米国がアフガニスタンに侵攻し、現在のイスラエルと同じような過剰行動をとった9月11日以降を覚えているだろうか。当時、私たちは目立った反対意見を聞かなかった。確かに反対はあったが、聞き取れなかった。それとは対照的に、今日ではヨーロッパでさえ、反対せざるを得ないと感じるほど圧倒的である!- 反対せざるを得ないと感じている。もちろん、彼らが純粋な道徳心からそうすることはないだろう。彼らがそうするのは、壁に背を向けているからであり、彼らの言葉を借りれば「グローバル・サウスを失いたくない」からである。アメリカは中国に、「中国が影響力を行使し、中国が経済成長を促進するよう働きかけてほしい」と要請した!- これは22年前には絶対に考えられなかったことで、彼ら自身が影響力を失ったことの何よりの証拠だろう。22年前に過剰反応したために、皮肉にも影響力を失ったのだ。今日、またもや過剰反応を支持するために中国の助けを求めるとは、何とも皮肉なものだ。

(原文ママ)

投稿者:b 投稿日時:2023年10月15日 10:37 UTCパーマリンク