locom2 diary

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スティーブン・ブライエン⚡️情報源と方法について ウクライナの分析

weapons.substack.com

ティーブン・ブライエン著:06/05/2024

ウクライナ紛争で何が起きているのか、どう評価するのか? ウクライナ紛争には3つの 「側面 」がある。

紛争にはウクライナ、ロシア、NATOモルドバなどNATO志望国も含む)の3つの「側」がある。 そのすべてが、時には露骨に、時には巧妙に、プロパガンダや偽情報を流している。

戦争について書かれたほとんどのニュース記事は、これらの異なる陣営から発信され、それぞれの政府の方針に従う傾向がある。 私たち西側諸国はロシアの出版物を鼻にかけて見下す傾向があるが、自国(ここに国名を入れる)のパフォーマンスはかなり悪い。 報道機関に伝えられた情報、あるいはリークされた情報は、ウクライナの戦争を支援しようとする発言や情報を再掲しているにすぎないことが多い。

ロシア人とウクライナ人もまた、自国民に対して発言している。 両国とも、できる限り情報を厳しく統制している。残念ながら、ソーシャルメディアや独立した、あるいは独立に近いブロガーの台頭により、政府にとって誤報や誇張が難しくなっている。 これらは写真やビデオによって強化されている。

ウクライナのやり方は、戦闘の結果について誇張した、時には虚偽の情報を伝えることだ。 死傷者は最小限に抑えられ、成功(それが事実かどうかはわからないが)は誇張される。

ロシアのニュースのやり方は少し違う。 ロシア国防省は、敵の損害については多くの詳細な情報を提供するが、ロシア軍の後退についてはほとんど報道しない。(とにかく、軍隊の悪口を言うのはロシアの法律違反なのだ)欠落している重要な要素は、ロシア軍と装備の損失である: ロシアはその情報を報道しない。

実際、唯一の 「客観的 」な情報源は、時折漏れるリーク情報か、ランド・コーポレーションなどの専門機関による分析評価だけである。これに、ロシアとウクライナの死傷者を比較した国防総省の評価書のリーク(それが事実なら)を加えたい。その国防総省の論文は、さまざまなブログで報告された内容の多くを検証したもので、そのほとんどがロシア発のものだった。

戦争の進展とその政治的、外交的、軍事的、戦略的意味合いについて判断を下そうとするアナリストは、情報を精査し、実際のデータと捏造された情報を切り分ける必要がある。

どんなに頭が良くても、すべてを正しく理解できる人はいない。 それにはいくつかの理由がある。 捏造された情報の中には、非常によく練られたものもあり、それが間違った情報であるかどうかを見極めるのは難しい。 また、捏造情報の中には、説得力があるように見える写真や動画が添付されているものもある(しかし、それは間違った表現であったり、現在の動きを描くために古いシーンが使われていることもある)。

もしあなたがソーシャルメディアをフォローしておらず、地上戦と電子頭上監視能力を備えた有能な諜報機関でないなら、戦争を理解できる可能性は低い。 さらに、政府は日常的に秘密裏に行動を起こしているため、「サプライズ」は確実に存在する。

これは、ウクライナに駐留するフランス軍に関する私の記事の前置きである。 私が間違っており、私の情報源が疑わしいと言う人もいる。 私の情報源(以下に示す)はX(ツイッター)とテレグラムからのもので、ロシア、ウクライナNATO諸国の主流メディアからのものではない。 それらを「フェイク」と呼ぶ者もいるが、私の判断では、まったくフェイクではない。

背景はこうだ。 エマニュエル・マクロンは、ウクライナフランス軍を派遣すると脅すような2つのことをしている。 問題は、それが彼の意図であるかどうかではなく、彼がどのようにその脅しを実行するつもりなのかである。

まず第一に、マクロンフランス軍ウクライナの戦争に参加するためのハードルを下げ続けている。

当初マクロンは、フランス軍ウクライナ西部で直接戦闘に従事していない部隊と入れ替わることで、ウクライナ軍を助けることができると述べていた。 この措置によって、ウクライナ人はロシア軍との戦いに解放されることになる。

マクロンの派兵論の問題点は、フランス兵が国の西部ではなく、戦闘線に近い町で殺されていることだ。 今のところテレグラム・チャンネルで報道されているとはいえ、最新のニュースでは、ウクライナ軍の中核的な中継地であったバフムートの西にある町、チャシフ・ヤールでフランス人の「傭兵」が何人か殺されたというものだ。 この 「傭兵 」が誰なのかについては、また後日触れることにする。

第二のポイントは、フランス外人部隊の第三旅団がウクライナに介入するための訓練を受けていることがよく知られるようになったことだ。 フランス・メディアの報道によれば、外人部隊の旅団はフランス正規軍からの増援が必要になるという。外人部隊の戦闘員は比較的軽装備の遠征戦闘員であり、ウクライナでの戦争はむしろ主力軍の激しい対決になるからだ。

次に、フランスはウクライナにフランスの軍事支援を求める以上に何をしているのだろうか? そうなると、すでにウクライナにいるフランス兵は「誰」なのかという疑問が生じる。

ウクライナ側で戦っているいわゆる国際軍団がいる。(ロシアはシリア人なども採用しているが、彼らは傭兵と表現されたことはない)。 ワグネルに所属する場合、彼らはワグネル軍の一員であり、ロシアの中央司令部から補給や行軍命令を受ける) 私が調べた限りでは、国際軍団員はウクライナの軍服を着ているが、出身国を示す国旗やワッペンが付いている。 厳密に言えば、国際軍団員はボランティアであり、傭兵である。

私は、これは欺瞞だと考えている。 ウクライナ戦争双方の諜報機関は、ウクライナで戦うために、主に引退した熟練兵を公然とリクルートしている。 金銭が絡んでいると推測される。

さらに、防空ミサイルやロケットランチャーといった西側の最新兵器を操作する専門家が、NATO諸国からウクライナに来ている。 彼らは傭兵なのか請負業者なのか? 違いはあるのだろうか?

外国人兵士の存在については、特に彼らが自国の政府とつながっていることが示唆される場合、多くのコメントと多くの否定がある。

例えば、「1月16日夜、ロシア連邦軍はハリコフ市の外国人武装勢力の一時展開地点に精密攻撃を行った。 ロシア側はフランス大使を呼んで苦情を申し立てた。 これに対してフランス側は、国際法を「完全に遵守」し、ウクライナに「傭兵はいない」と述べた。

マクロン大統領の脅しの文脈では、100人の訓練された兵士が、どんな口実であろうとなかろうと派遣されることは、フランスの公然の政策、そしておそらくは秘密工作と一致している。

レトリックにもかかわらず、またウクライナでの作戦のための訓練にもかかわらず、フランス政府がロシアの強硬な反応、あるいはより大きな紛争を引き起こしたくないのは理解できる。 他のヨーロッパの指導者たち--ドイツ、イタリア、イギリスでさえも--は、ウクライナ紛争がヨーロッパでより大きな戦争に発展する危険性に愕然としている。 ロシアでさえ、そうなることを望んでいないのは明らかだ。

ウクライナでのエスカレーションを追っている者なら誰でも、大量の弾薬と装備品、なかには最高級の洗練された装備品の搬入は、戦争がたちまちヨーロッパ内外の平和にとってはるかに悪いものに変異する危険性を拡大させる。 マクロンの無謀な発言、そしておそらく彼の行動もまた、その危険性を高めている。

私は予言者でも賢者でもないし、間違っているかもしれない。 率直に言って、そうであってほしい。

追記

以下は元記事のソースである。