ヴィノッド・ドスーザ著:16/07/2024
BRICSの新メンバーであるイランは、二国間の石油・ガス貿易取引を一変させる可能性のある野心的な脱ドルキャンペーンを提案した。この提案が実施されれば、エネルギー分野のパラダイムシフトにつながる石油貿易の新時代が到来する可能性がある。イランは、脱ドル運動を推進し、米国の世界的支配に対抗するため、あらゆる可能な方法を講じている。
BRICSが貿易のためにドルを完全に捨てれば、影響を受けることになる米国の主要セクターについては、こちらをお読みいただきたい。脱ドルは現在、イラン経済への米国の制裁に対抗するための重要な目標となっている。イランは現在、BRICS同盟に利益をもたらし、米国への依存を減らす新たな石油取引を提案している。
BRICSのメンバーであるイランは、すべてのBRICS諸国に石油とガスを供給する用意があると提案した。この提案によれば、BRICS加盟国はその見返りとして、イランの銀行取引と貿易交流のニーズに応え、制裁からの経済復興を支援することができる。イランは、BRICSが新たな石油提案に同意すれば、公式に米国の制裁を回避し、経済を繁栄させることができる。
🇮🇷 Iran says it's ready to supply oil and gas to all BRICS countries.
— BRICS News (@BRICSinfo) 2024年7月16日
"Iran can provide oil and gas to BRICS countries to meet their energy needs, and in return, other member states can take steps to meet Iran's needs in various banking and trade exchange sectors." pic.twitter.com/2qnd64cgJO
「イランは、BRICS諸国のエネルギー需要を満たすために石油とガスを提供することができ、その見返りとして、他の加盟国は、さまざまな銀行業務や貿易取引分野において、イランのニーズを満たすための措置を講じることができる。イランによる新たな脱ドル運動は、10月にロシアのカザン地方で開催されるBRICS首脳会議で話題になる可能性がある。
BRICSが合意すれば、石油・ガス取引は米ドルではなく現地通貨で決済されることになる。中国やロシアのような国々はイランの脱ドル計画に同意するかもしれないが、他のメンバー、特にインドが手を引く可能性もある。インドは最近、米国産原油の購入にシフトし、貿易決済に中国元を支払うというロシアの要求を退けた。