ジョシュア・ラモス著:12/06/2024
BRICS経済同盟は、米ドルを実質的に放棄する広範な貿易協定を発表した。BRICSは、貿易取引を自国通貨で決済し、米ドルの使用を回避するという協定を、多数の外部諸国と結んだ。
この協定には、すべてのBRICS諸国、タイ、ラオス、スリランカ、カザフスタン、ベネズエラ、ボリビアが含まれている。しかも、BRICSの歴史上、最も大規模な脱ドル政策のひとつである。このブロックの独立した決済システムの登場が目前に迫っているだけに、その存在感はさらに大きくなるはずだ。
BRICS同盟、国際貿易における米ドル廃止の合意を発表
この2年間で、BRICS経済同盟は大きく成長した。同グループは、世界規模での関連性を高め、多極化する世界を導入しようとしてきた。その努力の大部分は、画期的な経済政策の導入につながっている。
そしてこのたび、BRICSは世界の金融に甚大な影響を及ぼしかねない重大な進展を発表した。具体的には、BRICSは今週の外相会議で、同盟のすべての貿易決済に米ドルを使用しないという大規模な貿易協定を発表した。BRICSに加盟する国々は、欧米の代替通貨とは対照的に、すべての貿易を自国通貨で決済することを選択する。
ボリビアのルイス・アルセ大統領は、この協定とBRICSが現在開発中の決済システムについて語った。アルセ大統領は、このシステムはドルやユーロの優位性に対抗するために開発されたものだと指摘した。しかし、現地通貨を使用することは、最終的な到着を容易にするための重要な部分である。
2022年にロシアに制裁が科せられて以来、ロシア圏は米ドルの使用を回避する方法を模索してきた。これには、代替通貨の推進という確固としたコミットメントが関係している。
その結果、前述の合意はその目標に向けた記念碑的な一歩となるはずだ。独立した決済システムは、昨年導入されたBRICS Payイニシアチブを基礎としているため、その発展も促進するはずだ。