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ウクライナ最新情報 2023年9月1日⚡️スティーブン・ブライエン

Ukraine Update September 1, 2023 - by Stephen Bryen

ティーブン・ブライエン著:02/09/2023

段ボール製ドローンは長距離飛行しない

ロボティネのあるブラッドレイ広場周辺では、ウクライナ軍は東のヴェボヴェ村方面への攻撃を試みた。 ウクライナ軍にとって不運だったのは、ロボティーン周辺の側面防御が不十分だったため、ヴェボヴェ方面への攻撃がロシアの砲撃にさらされたことだった。ウクライナ軍は旅団1個分(どの旅団かは不明)を失った。 ロボティネを占領しようとしても、ウクライナにとってはそれほど得策ではないことが判明した。村の大半が平坦化され、ロシアの砲撃にさらされているからだ。

ロシア軍を分断し、メリトポリを目指すには、ウクライナの東への移動が非常に重要だ。ウクライナの反攻の最新部分が大きく失敗したことを意味するかもしれない。

しかし、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたロシアの防衛ライン突破という楽観的な報道は、今や誇張に思える。

一方、ウクライナはロシア領土への無人機攻撃を続けている。 ウクライナ無人偵察機は、クルスク原子力発電所に近い工業地帯であるロシアの都市クルチャトフを標的にした。 クルチャトフ市はウクライナと国境を接するクルスク地方にある。1960年代後半に設立され、ソ連原爆の父として知られる物理学者セルゲイ・クルチャトフにちなんで命名された。クルスク原子力発電所はクルチャトフから約4キロ離れた場所にある。

どうやら1機のドローンだけが通過し、住宅ビルに命中したようだ。

一方、ウクライナ側は、エストニア国境近くのプスコフへの攻撃でオーストラリアの「段ボール」製ドローンを使用したと主張している。 ウクライナ領から800キロ以上離れたプスコフ空軍基地に、どのようにして無人機が到達したのかについては議論がある。 ウクライナは現在、ドローンはロシア国内から発射されたとしている。 しかし、攻撃には少なくとも10機の無人機が関与しており、発射地点はエストニアだった可能性がある。 ロシア側はドローンの飛行経路について公的な結論を出していない。

段ボール製のドローンは、レーダー信号をほとんど発しない。

Image from Gyazo

ウクライナ側は、これがプスコフを攻撃したドローンだと主張している。 しかし、Sypaqの段ボール製ドローン(正式にはSypaq Corvo Precision Payload Delivery System)の航続距離はわずか75マイルであり、これがプスコフ攻撃に使用されたドローンであれば、比較的近い距離から発射する必要があったことになる。 エストニアの国境はプスコフから38.1マイル(61.3キロ)離れており、段ボール製ドローンの射程圏内である。ドローンにはカメラはなく、GPSで誘導されているようだ。 ドローン本体は空の状態で5.3ポンド(2.4kg)あり、ドローン本体の重さよりも重い6.6ポンド(3kg)まで運ぶことができると言われている。 バッテリー駆動である。

ウクライナ側は、プスコフ攻撃の2日前、8月27日に同じ無人機がクルスク飛行場に対して使用されたと述べている。クルスクはウクライナ国境に近い。

これは6月に墜落したSypaqドローンの写真である。 場所は報告されていない。

Image from Gyazo

ウクライナはドローンの特徴についてこのような図を掲載している:

Image from Gyazo

冗長ナビゲーションシステムの表示は、ドローンが特定のターゲットを攻撃するようにあらかじめプログラムされており、GPS情報を持っている限り更新されることを意味する。 典型的なジャマーは、価値の高いターゲットの周辺に配置されている。

上の写真にはカメラポッドは写っていない。

オーストラリアのドローンは市販の部品から製造されており、おそらく中国製だろう。

qrude.hateblo.jp

プーチンは、彼の将軍が攻撃がエストニアから来たと主張するならば、卵の殻の上を歩いていることになる。 ロシアがエストニアに対して何をするかは未知数だ。

一方、ロシア軍はクピャンスク地区での作戦を減速させ、ウクライナの反撃を食い止めている。 周辺部を除いて、クピャンスク攻勢が進んでいるようには見えない。

ウクライナは今月、大規模な動員を試みるとの報道もある。 動員されるのは学生や工場労働者、未成年の男性などであるため、ゼレンスキーにとっては逆効果になりそうだ。ロシアは今のところ、さらなる動員を発表していない。