locom2 diary

少数意見こそが真実を伝えている。個性派揃いの海外ブロガーたちの記事を紹介。

ケイトリン・ジョンストン⚡️アーロン・ブッシュネル、ガザに目を向けさせるために焼身自殺

Aaron Bushnell Burned Himself Alive To Make You Turn Your Eyes To Gaza

ケイトリン・ジョンストン著:26/02/2024

Image from Gyazo

米空軍のアーロン・ブッシュネルがワシントンのイスラエル大使館前で「フリー・パレスチナ」と叫びながら自決した無修正のビデオを見た。見るのをためらったのは、一度心に刻んでしまえば、それが一生残ることを知っていたからだが、彼にはそれだけの借りがあると思った。

ブッシュネルが目指していたのは、まさにそれだったのだろう。世界を揺さぶって、現実に起きていることに目を覚まさせる何か。西欧のディストピアに洗脳され、注意散漫になっている私たちの目をガザに向けさせる何か。

その音は、光景以上に心に残る。彼が大使館に向かって歩くときの、穏やかで若々しい、マイケル・セラのような声。彼が加速剤を入れた丸い金属容器が、カメラに向かって転がるにつれて大きくなる音。ブッシュネルが "Free Palestine "と言った後、それを叫び、あまりの痛みに言葉を失って悲鳴に切り替えた後、言葉を失う前にもう一度 "Free Palestine "と叫んだ音。何度も何度も地面に伏せろと叫ぶ警官の声。救急隊員が、ブッシュネルの焼けただれた体に銃を向けるのをやめて消火器を取りに行くよう警察に指示する音。

彼は燃えている間、信じられないほど長い間立ったままだった。どこからそんな力が湧いてくるのかわからない。彼は声が出なくなってからもずっと立ったままだった。

ブッシュネルは病院に運ばれたが、独立記者のタリア・ジェーンの報告によると、彼は死亡した。それは人間が経験しうるのと同じくらい恐ろしい死であり、そうなるように設計されていた。

ブッシュネルはこの世での最期を迎える直前、フェイスブックに次のようなメッセージを投稿した:

私たちの多くは、『もし自分が奴隷制度の時代に生きていたらどうするだろうか?あるいはジム・クロウ制の南部?あるいはアパルトヘイト?自分の国が大量虐殺を行っていたら、私はどうするだろうか?

「その答えは、あなたがそれをやっているということです。今すぐだ」。

アーロン・ブッシュネルは、この課題に対する彼自身の答えを提示した。私たちは今、自分なりの答えを出している。

私はブッシュネルがしたようなことは決してしないし、他の人にも決して勧めない。とはいえ、彼の行動が、ガザで起きている惨状に注意を向けさせるという、意図した効果をもたらしていることも否定できない。

というのも、アーロン・ブッシュネルがネット上で議論されているのを目にするたびに、親イスラエル派の荒らしが大挙してコメント欄に押し寄せ、物語を操作しようと躍起になっているのを目にするからだ。彼らは皆、米空軍の隊員が「フリー・パレスチナ」と叫びながらカメラに向かって自爆するという国際的なニュース記事を人々が目にすることが、米国とイスラエルの情報利益にとってどれほど破壊的であるかを理解しており、そのダメージを軽減するためにあらゆる手を尽くしている。

私がこれを書いている間にも、ブッシュネルの履歴を探って、彼が悪人であったという証拠、精神病であったという証拠、親パレスチナの活動家や反体制派のメディアによって道を踏み外させられたという証拠、つまり彼らが粘着できるものなら何でもいいのだ。何か、文字通り何でも見つかれば、中傷屋や宣伝屋はできる限りそれを利用する。

それが歴史のこの時点で彼らが選んでいることだ。それは奴隷制度やジム・クロウやアパルトヘイトの時代に彼らがしたことだ。今、自国が大量虐殺を行なっている間、彼らはそうしているのだ。人々は、ガザへの対応で彼らが何をしたかを示し、アーロン・ブッシュネルの焼身自殺への対応で彼らが何をしたかを示している。

このビデオを見るかどうかは個人的な判断であり、それが本当にあなたが望むものなのかどうか、あなた自身の足で確かめるべきだろう。観る観ないは別として、ガザの焼却が今まさに起こっているように、これは起こったことなのだ。その現実に対する個人的な反応は、それぞれのものだ。これが私たちなのだ。