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ケイトリン・ジョンストン⚡️アメリカ帝国は絶え間ない戦争をする政府ではなく、絶え間ない戦争が政府を動かしている

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ケイトリン・ジョンストン著:01/06/2024

アメリカ帝国は、軍事作戦を遂行するための国家政府ではなく、軍事作戦を遂行するための国家政府なのだ。

戦争はアメリカの利益のためにあるのではなく、アメリカは戦争の利益のためにあるのだ。アメリカという国は、大量の軍事暴力とその脅威によって地球を支配するためのノンストップ・キャンペーンのための資金源、人材、資源、外交的隠れ蓑にすぎない。

このキャンペーンは、アメリカ国民やその安全のためではなく、世界支配のキャンペーンが支持する継続的な暴力、搾取、搾取の世界秩序を前提とする富と権力を持つ富豪や選挙で選ばれたわけでもない帝国経営者たちの緩やかな国際連合を利するために行われている。この世界支配のキャンペーンとその現れ全体は、アメリカ帝国と呼ばれるかもしれない。

このことを理解しない限り、アメリカ政府やアメリカの戦争マシーンが行うことは意味をなさない。アメリカ国民に何の利益ももたらさない、むしろアメリカの国家安全保障上の利益を害するような軍事作戦がなぜ行われているのか、理解できないだろう。米国の外交政策が、党派や綱領に関係なく、誰が大統領になっても変わらない理由も理解できないだろう。アメリカやその同盟国が、ガザでの大虐殺を支持したり、中国と冷戦を始めたり、ロシアとの核のアルマゲドンを誘惑したりと、そうでなければ政府がやる意味がないようなおかしなことをする理由も理解できないだろう。

そしてその答えは、これらの攻撃はアメリカという国家に利益をもたらすためでも、選挙で選ばれた高官たちの政治的意図に資するためでもない、ということだ。絶え間ない暴力は、まったく別の目的のための手段であり、それ自体がほとんど目的なのだ。戦争で利益を得ること、地政学的支配を強化すること、アメリカ帝国特有のグローバル資本主義の領域を拡大すること。

絶え間なく続く世界的な軍事作戦があり、その前景には、私たちが目にしているすべての戦争と軍国主義に何か関係があるかのように見せかける、公的な政府という舞台装置がある。ワシントンで選挙で選ばれたスーツ姿の役人たちが、中絶やドナルド・トランプについて議論するパフォーマンスを行い、あたかもアメリカには現実的な決断を下す政府があるかのように見せている。

戦争は選挙民の意思に委ねるにはあまりに重要だということがずっと前に決定された。だから今、この偽のダミー政治システムが存在し、アメリカ国民は帝国マシンの歯車に干渉しないように遊ばせられている。世界中に広がる帝国の中枢の地元住民は、プロパガンダされ、楽しませられ、気を散らされ、忙しく、貧しく、病んでいるため、世界中で自分たちの名のもとに行われていることに真実に基づいた関係を持つことができない。もし政治的な関与をする余地を生活の中に作ったとしても、両派閥が戦争、軍国主義帝国主義、富国強兵、生態系破壊的資本主義を支持しながらも、実権を握る者が誰も気に留めないような問題をめぐって空虚な文化戦争に膨大なエネルギーを費やす、見せかけの二大政党制に群がることになる。

主流派の帝国主義的世界観にまだ浸っている人々にこの問題を語ろうとするのは、アマゾンが「アンディ・アマゾンと仲間たち」という子供向けアニメ番組を持ち、一般大衆がそのアニメ番組をアマゾンと信じているようなものだ。巨大なeコマース企業について話そうとすると、アニメの話だと思われ、番組や登場人物について知っていることと、あなたの言っていることが一致しないと反論される。

アニメの背後にある企業が見えれば、公式政治の人形劇の背後にある帝国が見えれば、それはいたるところで目にすることになる。帝国の戦争マシンの動きを見ればわかる。ニュースの見出しにもある。西側の政治メディア・クラスが吹聴するインチキな正当化や物語の中にもある。私たちの教育システムの中にもある。果てしなく続く陽動と資本主義的洗脳の、西洋の下らない主流文化のいたるところで、それが見られる。

そして、人形劇を気にしなくなる。大統領選挙も、ストーミー・ダニエルズとドナルド・トランプも、その日の文化戦争の楔の問題も、みんなが自分の立場を取る必要があると言っている最新の話題も、気にならなくなる。それは、あなたが家の緊急事態の対応に追われているときに、あなたの子供がバックグラウンドで流しているYoutubeのビデオのように、あなたにとって興味深いものになる。

そして、帝国の行動はまさに緊急事態だ。この異常者たちが推し進めているロシアや中国に対するエスカレーションは、世界を私たち全員が殺されるような軌道に乗せようとしている。帝国は、その惑星支配がより挑戦的になるにつれて、ますます狂気と暴力を増している。人々が帝国の正体を見抜くまでは、帝国に反対する世論を盛り上げ、数の力で帝国を止めさせることは難しいだろう。