locom2 diary

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アンドレイ・マルティアノフ⚡️助けにはならない

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アンドレイ・マルティアノフ著:02/06/2024

非常に重大な理由がある。

米国防総省が、ロシアと中国の軍事戦略に関する欧米の研究者による書籍数冊の注文を出したのだ。空軍歴史研究局や航空大学のあるアラバマ州のマックスウェル空軍基地に駐留する米空軍関係者向けのものである。 月中旬に政府の電子調達システムで発注されたのは、以下の書籍である: ストラテジーヤ: Strategiya: The Foundations of the Russian Art of Strategy」(キングス・カレッジ・ロンドン講師、オーファー・フリドマン著)、「Russian Grand Strategy in the Era of Global Power Competition」(アンドリュー・モナハン著)、「Putin's War on Ukraine」(プーチンのウクライナ戦争)である: プーチンのウクライナ戦争:世界反革命のためのロシアのキャンペーン」(サミュエル・ラマニ著)。また、人工知能の戦闘への応用と宇宙戦争に関する2冊の本と一緒に「古代中国の7つの軍事的古典」もリストアップされている。 国防総省は6月中旬までに各書籍を600部購入する予定だ。

その理由は

  1. 西側諸国には、ジャック・ボード大佐やレスター・グラウのような顕著な例外を除いて、現在まともなロシア研究者はいない。いないのだ。ロシアの20世紀の歴史は、ホラーファンタジー小説と反体制派コミュニティや白人移民による嘘の組み合わせである。本物の歴史家からソ連の現実を学ぶのはどうだろう。

  2. ロシアについて書く西側の「戦略家」の「研究」は、第二次世界大戦における西側の役割に関する空想やおとぎ話を捨て去り、権威ある情報源からの戦争相関図や統計を適切に用いることから始めるべきだ。

  3. 真摯な作戦の背景とそれに必要な装置(ツールキット)なしに「戦略」を学ぶのは時間の無駄である。現代の戦場とテクノロジーが作動している数学と物理的原理を真剣に把握しなければ、この「研究」全体が時間の無駄であり、西洋の「戦略家」(そのほとんどが文系出身者)が通常行っていること--クラウゼヴィッツ孫子ジョミニらの引用--を除いては、何のプラスにもならない。

  4. 結局のところ、アメリカは主として海軍大国であり、大陸戦争ではロシアと同列にすらなれないという事実を受け入れるか、あるいは、この命令を単に取り消して、自分たちが最もよく知っていること--複合戦争--にこだわるかのどちらかである。

以上の4点が、西側の「研究」を読んでも何の役にも立たない理由を一般的に述べている。