エカテリーナ・ブリノワ著:09/06/2024
米国防総省の大陸間弾道ミサイル(ICBM)計画LGM-35Aセンチネルは、過剰なコストと代替案の欠如をめぐり、米議員から監視の目を向けられている。 米議員らは空軍に対し、核武装弾道ミサイル「ミニットマン」代替プログラムのコスト超過について説明するよう求めている。 議員たちは、アメリカに配備されている400基の陸上配備型大陸間弾道ミサイル「ミニットマンIII」を、ノースロップ・グラマン社が設計した将来のICBM「センチネル」に置き換えるプログラムについての回答を求めている。 「核兵器・軍備管理ワーキンググループの共同議長であるジョン・ガラメンディ下院議員は今週初め、記者団にこう語った。 センチネル・プログラムは、ミサイルに485億ドル、コマンド・コントロール・システムに69億ドル、発射管制センターとミサイル・サイロの改修に69億ドル、合計623億ドルかかると2015年に予測されていた。 2020年、ノースロップ・グラマンに契約が発注されると、プロジェクトの価格は960億ドルに上昇した。現在では、以前の見積もりより37%増の1310億ドルに膨れ上がっている。 このプロジェクトは、製造会社のサプライチェーンと労働力の問題による遅延も発生した、と『Breaking Defense』は報じている。 1982年に制定されたナン・マッカーディ法によれば、兵器プロジェクトのコストが基準見積もりより25%以上上昇した場合、それは「重大な」違反となり、国防総省はそのプログラムを見直さなければならない。