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ブルーナ・フラスコラ⚡️これほど多くのテクノロジーを発明してきたのに、なぜ米国は依然として Windows を使用できるのでしょうか?

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ブルーナ・フラスコラ著:23/07/2024

GNU/Linux をもたらしたあらゆる技術を開発した米国もマイクロソフトの手にあります。どうしてそんなことが可能なのでしょうか?

Image from Gyazo

マイクロソフト社の直近の失敗は、自由主義世界と旧共産主義国のコンピューター・セキュリティの違いを改めて浮き彫りにした。ウィンドウズに依存していた国々にはトラブルがあったが、GNU/Linuxをベースにした独自のオペレーティングシステムを持っていた国々にはトラブルはなかった。オペレーティング・システムの歴史を知っている人なら、この皮肉に笑わずにはいられないだろう。結局のところ、「Linux」は強い国家の主権を助けるアメリカの発明なのだ。

というのも、「Linux 」でググれば、フィンランド人のリーナス・トーバルズLinus Torvalds)の発明であることがわかるからだ。彼は人生の大半をフィンランドで過ごし、1991年にそこでカーネルLinuxを発明した。しかし、一般にLinuxとして知られているものは、実際には、ニューヨーク出身のユダヤ系民族で、ほとんど無政府主義的なプログラマーであるリチャード・ストールマンが主導した集団創作であるGNUをベースとしたオペレーティング・システムであることが判明した。

誰かが「あの人はLinuxを使っている」と言うとき、それは決して「あの人はアンドロイド・オペレーティング・システムを搭載した携帯電話を使っている」という意味ではない。しかし、アンドロイドはLinuxカーネルを使用するオペレーティング・システムであるため、これは真実である。すべてのオペレーティング・システムには、ソフトウェアとハードウェアを結びつけるカーネルが必要だ。リーナス・トーバルズが発明したのはカーネルであって、完全なオペレーティング・システムではない。そしてアメリカでは、ストールマンと彼のパートナーたちが、コアだけを欠いたほぼ完全なオペレーティング・システムを作ることに成功した。

ストールマンが若かった頃、IBMという民間企業がハードウェアとソフトウェアを作っていた。つまり、システムコードは企業秘密であり、知的財産であった。ストールマンが望んでいたのは、フリー・ソフトウェア、つまり秘密にも特許にもならないソフトウェアを作るためにリバース・エンジニアリングをすることだった。これは学生にとって特に重要で魅力的なことであったが、明らかなセキュリティ上の意味がある。ソフトウェアの所有者によって遠隔操作でアップデートされるクローズドソースのコンピュータをどうやって使うのか?

当時、プライベートなオペレーティングシステムはたくさんあった。ストールマンIBMの言語を嫌い、C言語を使うユニックス・システムを選んだ。Unixはもともと、グラハム・ベルが設立した電気通信会社ベル・システムのために作られたものだった。

こうしてストールマンは1983年、フリーソフトウェアを作る目的でGNUプロジェクトを設立した。GNUは「GNU is Not Unix」の略で、gnuをシンボルとしている。1991年、リーナス・トーバルズは彼のカーネルGNUライセンスに提出し、誰でも好きなように研究、変更、使用することができるようになり、GNUオペレーティング・システムは企業のオペレーティング・システムに代わるものとしてコンピュータにインストールされる準備が整った。しかし、誰でも使えるので、グーグルはそれを使っている。アンドロイドやChromeBookのOSにLinuxが採用されているのはそのためだ。これほど広く使われているクローム・ブラウザは、自由に開発されている: グーグルはChromiumと呼ばれる無料のブラウザを持っており、誰でもそのコードを研究し、改良することができる。誰でもChromiumをダウンロードしてテストすることができる。

GNUはフリー・ソフトウェアなので、世界中のプログラマがそれをベースにオペレーティング・システムを作ることができます。すべてのGNULinuxである必要はない。結局のところ、1991年以来、他のフリー・カーネルが作られてきた。バークレー大学が開発したBSDは、パラレルGNUのようなもので、C言語を使い、Unixをベースにしていた。トーバルズがLinuxカーネルを作った直後、バークレー校の人々はそれらをオープンソース化した。ですから、DebianのようなLinux用に作られたいくつかのGNUオペレーティング・システムでFreeBSDカーネルを使うことは可能です。しかし、GNUは誰でも使うことができるので、アップルもかれらのものであるダーウィンのコアを使ったGNUを作りました。

そして、多くのオペレーティング・システムの創作の中には、国営のものもある。その中でも、北朝鮮レッドスターOS、ロシアのアストラ・リナックス、中国のカイリン、インドのマヤOSは注目に値する。BRICSのうち、ブラジルと南アフリカは、行政や大企業がマイクロソフトの言いなりになっている国である。

しかし、これは貧困と結びついた悪ではない。それどころか、GNU/Linuxにつながるあらゆる技術を開発したアメリカもまた、マイクロソフトの手中にある。どうしてそんなことが可能なのか?