ギルバート・ドクトロウ著:18/05/2025

現状の交渉状況
ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による直接会談の可能性について、ここ数日で大きな動きが見られています。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、「双方が一定の合意に達したのちに首脳会談が可能になる」と述べ、ロシア側が独自の停戦条件リストを準備中であることを明らかにしました。
ロシア側の主な条件
- ロシアは、ウクライナ東部・南部の4州(ドネツク、ルハンシク、ザポリージャ、ヘルソン)からウクライナ軍が撤退し、これらの地域を国際的にロシア領と認めることを要求しています。
- また、プーチン大統領はゼレンスキー氏が大統領選を実施していないことから、「大統領としての正当性がない」と主張し、合意文書に誰が署名するかも問題視しています。
ウクライナ側の立場
- ゼレンスキー大統領は、ロシアが30日間の無条件停戦に応じるなら会談に臨む用意があると表明しています。
- ゼレンスキー氏は「戦争終結のためにはまず停戦が不可欠」と強調し、停戦が合意への第一歩であるとしています。
- さらに、ゼレンスキー氏はプーチン大統領との直接対話を強く求めており、「プーチン氏が直接会談を恐れているのではないか」と挑発的な発言もしています。
国際的な動きと米国の関与
- トランプ米大統領は、ロシア・ウクライナ両首脳と19日に個別電話会談を行う予定であり、戦争終結に向けた交渉の仲介を目指しています。
- アメリカや欧州連合(EU)も停戦や和平交渉の実現に向けて圧力を強めており、もし合意が得られなければ対ロ制裁の強化も示唆されています。
両国の立場の隔たり
現在の交渉は、ロシアが事実上のウクライナ領割譲を求めているのに対し、ウクライナは主権と領土保全を守る姿勢を崩しておらず、両者の要求は根本的に対立しています。国際的な仲介や圧力が強まる中でも、現時点での首脳会談実現は「双方が一定の合意に達した場合」に限られ、実現のハードルは非常に高い状況です。