ロジャー・ボイド著:22/05/2025
概要
Roger Boydのエッセイ「The Weakness of Western Militaries」は、現代の西側諸国(特にアメリカ、NATO諸国)の軍事力が、かつてのような圧倒的な優位性を失い、中国やロシア、イランなどの「非西側」諸国に対して劣勢になりつつある現実を多角的に論じています[1]。
主な論点
製造能力の逆転
ウクライナ戦争で露呈した西側兵器の限界
中国・ロシア・イランの軍事産業の台頭
- ロシアは砲弾やミサイル、ドローンなどの大量生産で西側を圧倒し、コスト面でも有利(例:砲弾はロシアで1発1000ドル、西側は4000ドル)[1]。
- 中国は艦船・潜水艦の大量建造や、先進的な戦闘機(J-10Cなど)を低コストで量産し、性能面でも西側に追いつきつつある[1]。
- 例としてインド・パキスタン戦争では、中国製J-10Cがフランス製ラファールMなどを撃墜し、世界の軍事関係者に衝撃を与えた[1]。
米軍の脆弱性と高コスト体質
- イエメンのフーシ派(アンサル・アッラー)との戦いで、米軍は高価なミサイルを大量消費しながらも実質的な戦果を挙げられず、艦船の損傷や自軍機の誤射撃墜など不手際が続出[1]。
- 米空母打撃群は、現代のドローンやミサイル、潜水艦の前では「高価な移動的」と化しつつある[1]。
筆者の結論
- 現代の西側軍事力は、実際には「同等の敵」との本格戦争を想定して設計されておらず、実戦での脆弱性がウクライナ戦争などで明らかになった[1]。
- 西側の軍事的虚勢はもはや通用せず、世界の多くの国が中国やロシアの兵器に注目し、武器調達や軍事協力の軸足を移しつつある[1]。
- 米国や欧州が軍事費を増やしても、構造的な製造力やコスト競争力の差は埋めがたく、「西側の軍事的優位」という神話は崩壊しつつある[1]。
補足的視点
- 本エッセイは西側の軍事力に対して非常に批判的であり、特に「西側の兵器は儲け主義で実戦向きでない」「中国やロシアは国家主導で効率的な兵器生産を行っている」といった主張が強調されています[1]。
- 一方で、「西側軍はそもそも対等な敵との戦争を想定していなかった」という指摘もあり、冷戦後の軍事ドクトリンや戦争観の変化も背景にあると考えられます[1]。
まとめ
西側諸国の軍事的優位は、製造力・コスト・実戦適応力の面で急速に失われつつあり、ウクライナ戦争や中東での出来事を通じて、その「弱さ」と「虚勢」が世界中に露呈している、というのが本エッセイの主張です[1]。
Citations: [1] https://rogerboyd.substack.com/p/the-weakness-of-western-militaries [2] https://en.wikipedia.org/wiki/Articles_of_Confederation [3] https://rogerboyd.substack.com [4] https://researchcentre.army.gov.au/search?items_per_page=10&keys=&key%5B0%5D=content_type%3Abiography&key%5B1%5D=content_type%3Agovcms_standard_page&key%5B2%5D=content_type%3Ajournal&key%5B3%5D=content_type%3Ajournal_article&key%5B4%5D=content_type%3Aoutcome&key%5B5%5D=content_type%3Apublication&page=15 [5] https://network.bepress.com/law/page1266 [6] https://www.moonofalabama.org/2025/05/open-neither-ukraine-nor-palestine-thread-2025-110.html [7] https://www.linkedin.com/posts/lokeshthondavada_america-usa-trump-activity-7287203724366618624-R8i5
