locom2 diary

少数意見こそが真実を伝えている。個性派揃いの海外ブロガーたちの記事を紹介。

軍事評論をしない方法⚡️アンドレイ・マルティアノフ

Reminiscence of the Future... : How Not To Do Military Reviews.

アンドレイ・マルティアノフ著:17/09/2023

あるいは、なぜ素人、特に西洋の軍事文化圏の人々がそれを理解しないのか。TU-160ブラックジャック戦略爆撃機の新型機、TU-160Mの映像は、すでにどこかのサイトに投稿されている。

9分以上にわたって、この機体がいかに素晴らしいか、特に完全コンピューター駆動の新型機TU-160Mがいかに素晴らしいかを語っているが、TU-160全機の実際の能力に関しては、古き良きKh-15とこれに触れている:

Image from Gyazo

マジでそれだけ?航続距離311マイル(500キロ)の「Kh-55ファミリー」。本当か?そのファンボーイたちは、TU-160(M)がいかに優秀で洗練された機体であろうとも、搭載する兵器によって戦闘価値が決まる機体であることを知らない。そして確かに、TU-160が搭載する「Kh-55ファミリー」、すなわちKh-555巡航ミサイル(数あるミサイルのうちの1つ)の射程距離でさえ、500キロよりはるかに長い。すなわち3500キロである。しかしもちろん、TU-160の主力攻撃兵器はKh-101(核搭載型は102)巡航ミサイルであり、その射程は4,500キロを超え、最新のものは6,500キロを超える。 批評家たちはTU-160のプラットフォームとしての能力に驚嘆しているが、プラットフォームが存在する主な理由を忘れている。実際にNATO空軍にいた者や勤務していた者を含むあらゆるファンボーイたちが、現代の爆撃機のあらゆる種類の印象的なものでオナニーしている一方で、彼らは肝心なことを忘れている。1950年代の設計を持つ、古き良き非ステルス性の、大音量でゴロゴロと鳴るベア(TU-95 MC)でさえ、ロシアのあらゆる飛行場から離陸し、ロシアの領空を離れることなく、米国を含むNATO諸国のあらゆる目標に向けて、射程6500キロの巡航ミサイルの一斉射撃を行うことができるのだ。さらに、SU-34でさえ、現在ではそのような戦略的攻撃が可能である。そして、ここが重要なのだが、アメリカはこの兵器庫には到底及ばない。Kh-101(X-101)の旧型や最新型に匹敵するものを持っていないのだ。

Image from Gyazo

ロシアはTU-160を多数保有しているが、アメリカの大陸防空は、低空飛行で、賢く、ステルス性の高いKh-101のサルボスに対して、希望的観測と無益な訓練にすぎないからだ。結局のところ、由緒あるB-52がいまだに飛んでいるのはなぜだと思う?もしアメリカが遠い将来、Kh-101Mのようなものを手に入れたら、いいプラットフォームだ。しかし、期待しない方がいい。ロシアはとっくの昔に、射程距離や、最も重要な防空に関する軍拡競争に勝っているのだから。

P.S.トラック1台分のベアも近代化され、新しい航法照準装置とEWが搭載される。