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元NATO総司令官のウクライナへの最新頭脳作戦?このS***を作ることはできません⚡️マーティン・ジェイ

Ex NATO Chief’s Latest Hair Brain Plan for Ukraine? Can’t Make This S*** Up — Strategic Culture

マーティン・ジェイ著:28/11/2023

NATOの75回目の誕生日が間近に迫っており、来年7月にはワシントンで記念式典が予定されている。しかし、この組織はパーティーや祝賀行事に関してちょっとした問題を抱えている。

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多くの場合、まとまりがなくなり、文章が完成せず、妄想や無能さが目立つようになる。場合によっては、親族がこの老人を不幸から救うために自殺幇助を口にすることさえある。

NATOの75回目の誕生日は間もなくで、来年7月にはワシントンで記念式典が予定されている。しかし、NATOはこのパーティーと祝賀行事にちょっとした問題を抱えている。ウクライナは多かれ少なかれ、アメリカの共和党の熱狂的な支持者でさえ勝てない戦争だと認めている。75年の歴史を持つNATOは、どちらかといえば、世界が目を覚ましてNATOがいかに詐欺的な組織であるかに気づけば、いつかは崩壊する時代遅れの組織のように見えつつある。

しかし、この古い組織は何としてでも存続させなければならない。それは、新規加盟国への体裁を保つためであり、ウクライナでの戦争が正義の勝利であることに賭けてきた西側の指導者たちの評判を守るためでもある。

アンデルス・フォッホ・ラスムッセンは幸運な男だ。この元NATO総長は、幸運なことに実際のところ、それほどバカには見えないし、いわゆるキャリアの中では、明らかにバカなことを言っても問題にならない時期にいる。しかし、彼の最新のアイデア-ウクライナに形だけの、中途半端なNATO加盟を与えるというもの-は、これまでに見たことのない全く新しいスケールの脳天気なナンセンスである。

NATOネアンデルタール人たちは、ウクライナで解決策を見つけようと必死だ。そうすれば、7月のパーティーで花火を見たり、バカみたいに腕を組んで握手をしたりしても、完全にバカにされずにすむ。そういうことだ。

ウクライナは解決しなければならない。戦争は、騙されやすい西側の聴衆に、NATOの勝利として見せなければならない。すべてが終わり、ウクライナ軍はクソの雨あられであることを考えれば、NATOの連中はどうやってそんな演出をやり遂げるつもりなのか不思議でならない。

ラスムッセンは、ウクライナNATO加盟国になるという脅威がそもそもの発端だったといういささか不自然な事実を見過ごし、ウクライナに形だけのNATO加盟国を与えることで何か策があると考えているようだ。ウクライナNATOに加盟すれば、ロシアは怖くてウクライナを攻撃できなくなる、というのが彼の考えだ。つまり、国土の約3分の1を東部に支配しているロシアは、現在ウクライナ軍が支配している西部への攻撃を躊躇するだろうということだ。そしてこの動きは、ウクライナNATOに加盟できることをロシアに示すことになる。ガーディアン』紙によれば、「元事務総長は、部分的な加盟はロシアにウクライナの同盟加盟を阻止することはできないと警告することになるだろう」と語っている。

これは信じられないほど稚拙なジェスチャーに思えるが、この考え方の背後にある論理には、少なくとも4つの重要な理由から致命的な欠陥があると私は見ている。

ウクライナの大統領が何度も交渉の余地はないと述べているにもかかわらず、この案はロシアが奪った領土をすべて帳消しにして、ゼレンスキーがこれを飲み込むことを期待している。 ロシアは、ウクライナNATOに加盟しているからといって、ウクライナ西部を攻撃することを恐れないだろう。ここでもっと心配なのは、NATOからのエスカレーションによって、ロシアが報復のスポットライトを浴びることだ。 NATO加盟にはいくつかのルールがある。NATOは国家建設を行わないため、世界で最も腐敗した国のひとつをエリートクラブに入れることは、ボスニアグルジアのような加盟候補国のハードルを下げることになりかねない。暴力団を受け入れても、NATOのイメージがさらに低下することは避けられない。 ウクライナの加盟を認めれば、西側諸国が持つ重要な--唯一ではないにせよ--交渉材料が奪われる。ウクライナNATOに加盟し、さらに大きな脅威となることで、賭け金はさらに高くなり、ロシアに侵略しない本当の理由を与えることになる。 ロシア侵攻の初日以来、NATOとバイデン政権がやってきたことすべてがそうであるように、これもまたNATOエリートたちの重大な誤算である。彼らは、ジョー・バイデンが7月になる頃には、自分がどこの国にいるのかさえわからなくなり、老衰が急速に進んで一言もしゃべれなくなることを期待しているのだろうか?あるいは、ドンバスやクリミアを放棄することを決して認めないゼレンスキー自身が真の問題であり、それゆえに交代させなければならないのだろうか?