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MoA ⚡️ウクライナ - 将校のいない軍隊に勝つチャンスはない

MoA - Ukraine - An Army Without Officers Has No Chance Of Winning

b著:06/02/2024

欧米のほとんどの国民は軍事問題について知らない。

制服を着ている人を兵士と認識することはできても、通常の兵士が身につけている部隊章や階級章、戦術表記を理解することは難しい。軍隊の詳細についての知識がないため、最前線の問題に関するメディアの報道を理解することが難しくなる。

その一例が、前線の大隊の基本的な配置である。

大隊とは、何らかの車両や戦闘形態に特化した400人から1000人の部隊である。

純粋な歩兵大隊は歩いて戦うか、トラックで長い行軍をする。機械化歩兵は、兵員を輸送する装甲戦闘車両を持つが、兵員の積み下ろしをカバーするための小銃も備えている。戦車大隊は、硬化した敵陣を打ち抜くために設計された大型の砲を備えた装甲塊を持っている。砲兵大隊は大口径の榴弾砲やミサイルを持ち、遠距離から砲撃を行う。

旅団は、異なるタイプの複数の大隊から構成され、その時々の戦闘に応じて、それらを適切に組み合わせることができる。

大隊そのものは4個から6個の中隊で構成される。各中隊は3個から4個の小隊を持つ。

小隊は通常30人ほどで、中尉が率いる。複数の小隊からなる中隊は大尉が指揮する。中隊の第1小隊のリーダーは、副中隊長を兼ねるベテランの中尉であることが多い。

次の上位組織である大隊は、中佐が大隊参謀の助けを借りて指揮する。そのスタッフはS1からS4と呼ばれる4つ(またはそれ以上)のセクションに分かれ、大隊の人員、敵の状況、後方(予備)大隊司令部、兵站を担当する。

これらのセクションはベテランの中尉(S1)、大尉(S2)、副大隊長でもある少佐(S3)、兵站担当のもう一人の大尉(S4)が率いる。大隊医師、技術将校、軍事情報部リーダーなどの将校職が加わることもある。

大隊には、小隊長として12人以上の中尉、中隊長として4人の大尉、大隊スタッフとして1人か2人のベテラン中尉、1人か2人の大尉、1人か2人の少佐、そしてトップに中佐がいる。

合計10人以上の下級将校と、10人以上のベテランまたは上級将校ということになる。

ここで、最近のニューヨーク・タイムズ紙の記事にある一節を見てみよう:

波は押し寄せる: ウクライナ、容赦ない敵から防衛を開始(アーカイブ) - ニューヨーク・タイムズ2024年2月4日号 東部前線のホットスポットでは、ウクライナ軍は劣勢に立たされ、劣勢に立たされ、そして窮地に追い込まれている。

「第47機械化旅団の副大隊長であるオレクサンドル・シルシン中尉(29)は、「彼らは波状攻撃を仕掛けてくる。「そして止まらない」。

軍事組織に詳しくない普通の読者なら、私のようにこの文章でつまずくことはないだろう。

28歳の中尉はベテランだろう。しかし、『副大隊長』という役割で?

S3、少佐、名目上の副大隊長はどうなったのか?大隊には6人の大尉がいるはずだが?彼らは全員、ただの中尉よりも、副大隊長の役割を担うのにふさわしい訓練を受け、資格もあるはずだ。

中尉が副大隊長というこの些細なことが、死傷者数などという華々しい説明よりも、大隊の現状を物語っている。

このような大隊はもう終わりだ。将校部隊はほとんど死傷している。中隊や小隊は単なる軍曹が仕切っているにすぎない。このような部隊は、まだいくつかの塹壕を維持しているかもしれないが、もはや作戦上の任務を遂行することはできない。反撃もできない。秩序ある撤退を組織することさえできないだろう。

第47機械化旅団は現在、ロシア軍が襲撃中のアヴデフカ北部で戦っている。この2週間、ロシア国防省の日報によると、ウクライナ軍の死者・重傷者数は1日あたり800人を超えている。これは、数カ月前の1日あたり500~600人をはるかに上回っている。

シャイシン中尉の大隊の状況は、それと一致している。

私は兵士として働いている間、スターリングラードやクルスク、あるいはどこかの小さな戦闘行為で瀕死の状態にある小部隊についての報告書をかなり多く読んできた。そのような大隊の兵士の大半を占める首なしニワトリは、将校団がいなくなれば、その後すぐに死んでしまうだろう。

ウクライナ軍は兵士も軍需品も不足している。兵士を訓練し指導する将校も不足している。ウクライナ国家には、兵士を徴兵し、装備を増やす資金がない。新しい兵士を訓練するのに必要な将校団もない。武器や軍需品を生産する工場もない。

ウクライナは今こそ、この不平等な戦いに見切りをつけ、まだ生きている兵士たちの命を救う時なのだ。

ゼレンスキー(そしてザルズニーら)には退場してもらう時だ

Posted by b on February 6, 2024 at 14:29 UTC | Permalink