locom2 diary

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アレクサンダー・ベレジン⚡️イラン軍は意図した目標に到達したのだろうか?

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アレクサンダー・ベレジン著:15/04/2024

空襲で何が起こったのか、さまざまな疑問がある。イラン軍は意図した目標に到達したのだろうか?サーシャ・バウリンは、シャヘド136はすでに命中させやすいと認識されていると示唆している(そして、いくつかのビデオはそのような印象を与えるかもしれない)。

私は何も言うつもりはない。第一に、イランの攻撃目標は都市から遠く離れた特定の軍事基地であると宣言されている。つまり、それらの目標にどれだけのミサイルやUAVが移動したかはわからない。そこからの民間人のスマートフォン映像もない。つまり、イラン軍が攻撃したいものをすべて攻撃したとしても、それを知る術はないのだ。イスラエル国防軍がそれを決して我々に伝えないことは明らかだ。

第二に、情報がないとき、同時代の人々の頭の中には、現実とはまったく関係のない、奇妙な結論が生まれる。

たとえば、赤軍では1943年夏まで、異なるタイプの航空機の戦闘生存能力を比較しようと考えた者はひとりもいなかった。だからこそ、同時代を生きた人々は、有名な映画「エースだと思ったのに、君は "ウドヴァス "だった」のフレーズを真剣に受け止めていたのだ。一人のU-2パイロットが、一人の戦闘機やIL-2パイロットよりも戦争の行方に大きな影響を与えたことを知っているからだ。

だからこそ、たとえばイギリスの爆撃機司令部は、自分たちの「ランカスター」がアメリカのB-17よりずっと優れていると信じていたのだ。TTCの数字によれば、「ランカスター」は本当に優れていた。

そして戦後になって初めて、将官ではなく歴史家の仕事によって、1機のU-2が15機のIL-2よりも多くの爆弾を落としたことがわかった。IL-2のパイロットは、機体の設計上、爆撃する場所がまったく見えなかったため、とんでもないミスをしたという事実は言うまでもない。ランカスターのパイロットは損傷してもパラシュートで脱出できず(ハッチの設計が悪かった)、そのため82%のパイロットが機体とともに死亡したのに対し、B-17のパイロットは半数が生き残った。などなど。

第二次世界大戦では、戦略爆撃機は効果的で複葉機はそうではないと誰もが確信していた。そして戦後になって初めて、戦時中は誰も分析しなかった数字を分析することで、戦略爆撃機は驚くほど効果がなく、複葉機は極めて生存性が高く、戦場で効果的な打撃機であったことがわかったのである。

では、イランの空爆の真相はどうなのか。 完全な失敗だったのか、それとも巧妙な手口だったのか。 イランは応戦したのか、それとも食い下がったのか。-- これらはすべて、事件の同時代人であるわれわれ(未来の歴史家ではない)には、おそらく答えがわからない質問である。第二次世界大戦の同時代人が、どの航空兵器が本当に効果的で、どの兵器が空軍の脚の重しにすぎなかったのかを知ることができなかったのと同じように。