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トーマス・ブルック⚡️ショルツ首相、信任投票で敗れる:ドイツは2月23日に新しい選挙に向かう

rmx.news

トーマス・ブルック著:17/12/2024

ショルツ首相は連邦議会で信任投票に敗れ、2月に新たな選挙が行われることになったが、世論調査では政治情勢は分断され、同じ顔ぶれが政権にしがみつく可能性を示している。

Image from Gyazo

ドイツでは、オラフ・ショルツ首相(SPD)が月曜日に連邦議会で信任投票に敗れ、2月23日の連邦議会選挙への道が開かれた。この投票は、FDPが連立政権から離脱し、連立政権が崩壊した後の数週間にわたる政治的混乱に続くものだった。

733人の国会議員のうち過半数がショルツ首相への信任を撤回した。一方、後任のキリスト教民主同盟(CDU)党首フリードリッヒ・メルツ氏がウクライナへのドイツの支援を強化し、ロシアとの戦争をさらにエスカレートさせる可能性があるとの懸念から、「ドイツのための選択肢(AfD)」議員3人が、失意のショルツ首相を救うために投票するという意外な動きもあった。

連邦議会では、ドイツの経済的苦境、エネルギー政策、移民問題ウクライナ戦争について主要な指導者たちが議論し、政治的分裂が浮き彫りになった。

ショルツ首相は答弁の中で、欧州のパートナーシップと大西洋を越えた協力に対するドイツの長年のコミットメントを強調した。また、ドイツの安全保障を守りつつウクライナを支援する姿勢を繰り返し、移民問題への取り組みやエネルギー危機の管理で成功を収めていると主張した。

CDU党首のフリードリヒ・メルツは、政府の経済政策を批判し、原子力を含むすべてのエネルギー源の活用や、生活保護受給者の雇用促進などの改革を求めた。メルツ党首は、ロベルト・ハーベック経済相(緑の党)の政策がドイツ経済危機の原因であるとして、同党政権下では年金削減を行わないことを約束した。

政権崩壊の引き金となったFDP党首のクリスチャン・リンドナーは、法人税の引き下げ、官僚制の削減、個人責任の強化を強調した。同氏は、ショルツ氏がドイツ経済の課題に対処できていないと非難した。

AfD共同党首のアリス・ヴァイデルは、ウクライナのリスクを拡大させた主流派政党を非難し、移民政策を批判し、シリア難民の強制送還と帰化の停止を求めた。

「交通信号(緑、赤、黄の政党のこと)はウクライナ情勢をエスカレートさせている。

彼女はまた、ヘイトスピーチが疑われる場合のオンライン通報センターの慣行を攻撃し、それを「信号機の仕事」と呼びながらも、「メルケル前首相はすでに準備作業を終えていた」と指摘した。

月曜日に発表された最新のインサ世論調査は、ドイツの有権者にとって、選挙後も同じ顔ぶれが政権を握ることになるリスクを示している。

CDU/CSUは31.5%と依然として最強の勢力を維持しているが、政権を担当する過半数には達していない。そのため、効果的に法案を可決するためには、議場全体で協力を求める必要がある。

ドイツのための選択肢」は19.5%で、連邦議会第2党になると予想されているが、同党を包囲する聖域は、メルツとの共同統治が不可能であることを意味する。

したがって、CDU/CSUは、落選したSPDの16.5%、緑の党の11.5%、あるいはFDPを視野に入れることになるが、FDPは5%(代表権を確保するために最低限必要な割合)で連邦議会に食い込む可能性がある。

新たに結成されたビュンドニス・サーラ・ヴァーゲンクネヒト(BSW)は8%だが、やはり経済的には左翼、社会的には保守的なこの政党との取引はありえない。

黒と赤の連合(CDU/CSUSPD)は、議席が配分されれば48%で過半数を確保する可能性がある。しかし、黒と緑の連立は実現せず、ジャマイカ連立(CDU/CSU緑の党、FDP)が有力な選択肢となり、こちらも48%を達成する。

つまり、2月の選挙後は、SPDか、崩壊した政権におけるかつての連立パートナー2党のいずれかが政権を維持し、CDU首相の下で政治を行う可能性が高い。