locom2 diary

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ウクライナ戦争の終結を交渉するために、ロシアは何を要求できるのか。⚡️ ラリー・ジョンソン

What Could Russia Demand to Negotiate an End to the War in Ukraine? - A Son of the New American Revolution

ラリー・ジョンソン著:11/06/2023

Image from Gyazo

欧米の一部の人々は、ウクライナ戦争を終結させるための交渉の可能性を示唆しているようだが、そのような交渉を成立させるためにロシアが今何を要求しそうかを理解していないように思う。まず、ロシアはドニエプル川以東のすべての領土の権利を確保し、オデッサを特別な地位に置くことを主張するのだろうか。私はそう思う。オデッサはもはやウクライナに支配されることはないだろう。また、ロシアが2014年に労働組合会館に避難したロシア語を話すウクライナ人42人を殺害した責任者の逮捕と訴追を要求する(譲れない)とも予想する。 また、ロシアがポーランドルーマニアにあるNATOイージス艦ミサイルシステムの解体や、ウクライナと国境を接する国への米軍やNATO軍の駐留禁止を要求することも予想されますね。ロシアが表明している脱ナチス化の目標に照らせば、ロシアがウクライナの法律を改正し、ナチス系の政党やシンボルを禁止するよう要求しても驚かないだろう。 ウクライナが戦場で取り返しのつかない敗北を喫するまでは、米国とそのNATO同盟国が上記のような立場を取る動機はほとんどないと思う。心配なのは、バイデン政権が再選戦略の多くをウクライナでの成功に託しているため、戦闘機や戦車、ブラッドレー戦闘車の操縦に米軍兵士を使うという愚かなことをし、エスカレートしてしまうことである。つまり、米軍兵士がウクライナで相当数死ぬことになり、米国内で戦争を拡大する政治的圧力が発生する可能性がある。しかし、もしバイデンが議会の承認なしに米軍をウクライナに派遣するよう命じれば、アメリカ国内で政治的な火種となり、彼の大統領職の残りを食い尽くすことになると思う。 西側諸国は、ロシアがウクライナでの戦争に勝っていると信じており、国内での経済的、政治的ダメージを受けていないという現実を把握できていない。また、国際的な舞台を考慮すると、この戦争は、ワシントンの支配を回避する新しい国際金融・貿易システムの構築を支援するロシアの努力にとって好都合であることが証明されている。つまり、ロシアが譲歩を求めるような交渉に応じるインセンティブはほとんどないのである。