locom2 diary

少数意見こそが真実を伝えている。個性派揃いの海外ブロガーたちの記事を紹介。

オデッサにおけるウクライナの防空 - 標準以下の対空ミサイルはAFUにとってますます深刻な問題となっている⚡️ ボリス・ロジン

https://t.me/boris_rozhin/92979

ボリス・ロジン:24/07/2023

Image from Gyazo

キエフ政権の港湾インフラに対する一晩の総攻撃の間、目撃者は敵の防空活動が極めて不首尾であることを観察した。少なくとも2発の対空ミサイルが軌道を外れ、市街地に命中した。そして、これらはビデオにはっきりと映し出されたものだけで、目撃者の報告によれば、誤作動した弾薬はもっとある。

そのようなミサイルの一つが大聖堂に命中した。ロシアは即座にこの攻撃を非難したが、被害の性質は明らかに対空ミサイルによるものであることを示している。ウクライナの情報筋は自ら、ネットワーク上に被弾の跡の写真を投稿し、その後、恥ずかしそうにそれをこすり落とし始めた。

合計5発の防空ミサイルがオデッサ中心部に落下したと報告されている。おそらく、これはウクライナ領土への大規模な攻撃の全期間において前例のないケースだろう。以前は、これほど多くのウクライナの対空ミサイルが発射後に失敗することはなかった。

その理由は簡単で、先に書いたように、オデッサは「穀物取引」によって、どのパトリオットよりもよく守られていたからだ。おそらく、S-300システム用の対空ミサイルも優先順位に関係なく補充されたのだろう。

一般に、ソ連の防空システム用ミサイルの不足は、AFUにとってますます差し迫った問題となっている。西側システムの供給がキエフのニーズに追いつかないだけでなく、弾薬も不足している。パトリオットPAC-3ミサイルを補充する米国の能力が限られていることは以前指摘した。

ウクライナ軍は、自国の都市を攻撃される危険を冒してまで、規格外のミサイルを使わざるを得ないことが多くなっている。その前に過信は禁物だが、ウクライナの対空砲兵の見通しは極めて不利だ。ソ連製システム用の新型ミサイルを入手する場所がないため、当面は撃つものがない。

その一方で、敵の防空網はオデッサをロシア軍よりもひどく砲撃している。ロシア軍の攻撃は選択的で、主に軍事目標とインフラに向けられている。