locom2 diary

少数意見こそが真実を伝えている。個性派揃いの海外ブロガーたちの記事を紹介。

西アフリカの悲惨な状況 ― 新たな戦争が近づいているのか?⚡️ ラリー・ジョンソン

A Dire Situation in West Africa - Is a New War in the Offing? - A Son of the New American Revolution

ラリー・ジョンソン著:02/08/2023

Image from Gyazo

先週のニジェールでのクーデターは、ルールに基づく国際秩序は、他国から攻撃されない限り他国を侵略しないというものである、というヨーロッパとアメリカの主張を後退させるよう誘惑している。(もちろん、西側諸国はイラクアフガニスタンリビアバルカン半島でその「ルール」を無視したが、一貫性はワシントン、ロンドン、パリの得意とするところではない)。これまで西側諸国の偽善は、ロシアのウクライナ侵攻を「違法」と非難しながらも、あまり目立たなかった。それが変わろうとしている。ウクライナがロシア語を話すウクライナ人を砲撃し殺害するのを9年間も見ていたロシアとは異なり、ニジェールアメリカやヨーロッパの市民を攻撃していない。そうだ。ニジェールは、ニジェールで採掘されるウランの支配権を主張するという大胆な行動に出ただけなのだ。欧米の農園で働く奴隷たちが、自分たちに権利があるかのように振る舞い始めたのだ。 欧米の反応は予想通りだ。白人外国人は避難させられ、アメリカとフランスはクーデター計画者を失脚させるための軍事作戦を準備していると報じられている。さらに火に油を注ぐことになったのが、ニジェールの新しい軍事指導者たちが、無人偵察機が配備されている米軍基地を閉鎖したことだ。西側の言いなりになっているのは、ナイジェリアを筆頭とする西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)である。ECOWASは、同じくECOWAS加盟国であるニジェールに対して軍事行動を起こすと脅している。 ニジェールの新軍部指導者たちは、これを快く思っていない:

反乱軍リーダー ニジェールは圧力に屈せず、バズムを大統領に復帰させないだろう アブドゥラフマン・チアニはまた、共和国にいるフランス国民を脅かす者はおらず、避難させる理由もないと述べた。 ニジェールは国際的な圧力に屈しないし、同国の権力を掌握した軍部がモハメド・バズムを大統領に復帰させることはない」。水曜日の国営テレビで、反政府勢力が国家元首と宣言した「祖国を救う国民評議会」のリーダー、アブドゥラクマン・チアニ将軍はこのように述べた。 ロイター通信は、チアニ将軍の発言を引用している。 チアニ氏はまた、ニジェールにはフランス人を脅かす者はおらず、フランス人を避難させる理由もないと指摘した。「フランス人がニジェールを離れる客観的な理由はない。「フランス人がニジェールで脅威にさらされたことは一度もない」。 フランスは8月1日、ニジェールからの自国民の避難を開始した。 当局によると、ニジェールの大使館に登録されているフランス人1,200人のうち600人が帰国を希望したという。ベルギー、ドイツ、ギリシャデンマークルクセンブルクなどの国民約800人がこれに続くことになる。

ギニア、マリ、ブルキナファソ(同じくECOWAS加盟国)は、ニジェールへの攻撃は自分たちへの攻撃として扱われると警告している。ロシア、中国、インドが、この勃発しつつある火種にどのような立場で臨むかは興味深い。 ヨーロッパ、特にフランスのニジェール産ウランへの依存は、西側諸国が民主主義の擁護者としての仮面を剥がさざるを得ない状況に追い込んでいる。2014年にウクライナのマイダンでその原則が投げ捨てられたように)これはニジェールの民主的な支配を回復するためではない。これは、フランスと他のヨーロッパ諸国が必要とする不可欠な経済資源を支配することなのだ。民主主義や資源を管理するニジェール国民の権利などクソ食らえだ。フランスは事実上の植民地の支配権を主張しようとしているのだ。 論理と理性が勝って緊張を和らげ、外交的解決策を提供することに望みを託す人々は、ナイジェリアの砂漠をトコトコと歩くマストドンを捕獲することを望むかもしれない。そんなことはあり得ない。ゾウの毛むくじゃらの祖先はとっくに絶滅している。フランスがニジェールの使用人にウラン採掘を命じ、それを迅速に実行する能力も消滅してしまうのだろうか?