A Pretty Terrible Ending - by Stephen Bryen
スティーブン・ブライエン著:24/08/2023
ワグナー・グループの共同設立者であるエフゲニー・プリゴージンとディミトリー・ウトキンがモスクワ郊外の飛行機墜落事故で死亡したと報じられた。
プリゴジンとウトキンの名前は出発前の飛行機の乗客名簿にあった。
ワグナー・グループの声明によると、飛行機は撃墜されたという。
モスクワ北方で墜落したエンブラエル機
報道によれば、飛行機が地上に落下する前に2回の爆発音が聞こえたという。
飛行機が制御不能の状態で空から落下する映像がある。そのビデオは一般市民が自宅の庭から携帯電話で撮影したものだ。彼女は爆発音を聞いて、何が起こっているのか急いで見に行ったようだ。
https://twitter.com/i/status/1694399760944529626
飛行機が落ちるとき、煙の跡が見える。
登録番号RA-02795のエンブラエル600型機は、数分しか飛行しておらず、撃墜されたのではないかと推測されている。モスクワのシェレメーチエヴォ空港を出発し、サンクトペテルブルグに向かっていた。墜落した場所はモスクワの北西数十マイル。乗客名簿にはプリゴージンとウトキンのほか8名(うち乗員3名)が記載されていた。
また、プリゴジンは別のエンブラエル650型機も使用しており、モスクワからベラルーシに向かったという話もある。この話は流布しているが、少なくとも今のところロシアのマスコミでさえ、プリゴジンが墜落したエンブラエルに乗っていたと報じている。
プリゴジンとウトキンが排除されたことで、ワグナー・グループは何らかの指導者を見つける必要がある状況に追い込まれた。ワグナーはベラルーシとアフリカで活動している。日前、アフリカのサヘル地域のどこかに立っていたプリゴジンは、ロシアとアフリカの「新しい日」を宣言していた。
昨日、サヘル地域のどこかで講演したプリゴージン。
8月22日、プリゴジンはビデオでこう語った:
「我々は働いている。気温は100度。私たちが愛するものすべて。ワグナー・グループは偵察と捜索任務を遂行している。我々はロシアをすべての大陸でより偉大にする!我々はアフリカをより自由にする。アフリカの人々に正義と幸福を。私たちは「ISIS」や「アルカイダ」、その他のテロリストにとって悪夢のような存在です。" "我々は真の英雄を雇い、我々に課せられた任務を遂行し続け、我々が対処できるとした約束を果たすのだ"
昨日プーチンは、バフムートでの戦闘中にプリゴージンに出向していたロシア航空宇宙軍最高司令官セルゲイ・スロヴィキンも解雇した。スロヴィキンに何があったのかは不明である(彼は2ヶ月間姿を見せていない)。推測では、彼は何らかの形で自宅軟禁され、失敗したワグナーのクーデターでの役割について尋問されたという。ワグネル軍がロストフ・オン・ドンに進攻し、軍とプーチンの指導力に挑戦したちょうどその時、スロビキンはワグネル軍に撤退を促し、作戦を実行しないよう求めるビデオを録画していた。このビデオが本気のものだったのか、それともワグナーの策略が失敗した場合の口実をスロヴィキン自身に与えるためのものだったのかは、明らかにされていない。
プーチンは2018年に次のような質問をされたことがある:
- あなたは許すことができますか?
プーチンはこう答えた: はい。
- 許せないことは何ですか?
プーチン:裏切りだ。
プリゴジンとウトキンの死亡が最終的に確認されれば、ワグネル作戦は軍とプーチンに友好的な当局者によって引き継がれることになるだろう。ワグネル派は独立志向が強く、プリゴージンとウトキンと密接に結びついていた。
しかし、もしこの報道が確認されれば、プーチンのロシア大統領職への支配力が大幅に強化されることは事実である。
それでも、プリゴージンやウトキンらにとっては、これはかなりひどい結末だ。