locom2 diary

少数意見こそが真実を伝えている。個性派揃いの海外ブロガーたちの記事を紹介。

ケイトリン・ジョンストン⚡️ゴーストタウン

Ghost Town - by Caitlin Johnstone - Caitlin’s Newsletter

ケイトリン・ジョンストン著:25/03/2024

Image from Gyazo

このゴーストタウンの通りを歩きながら、まるでガザが燃えていないかのように、子供たちが飢えていないかのように、愛する人の死体の隣で瓦礫の下敷きになってゆっくりと死んでいく人々のように、イスラエル国防軍がドローンやスナイパーで陽気に民間人を毟り取っていないかのように。

このゴーストタウンでは、ゴーストカー、ゴーストバス、ゴーストトレイン、ゴーストパブ、ゴーストコンサート、ゴーストテーマパーク、ゴーストシネマ、ゴーストフェスティバル、ゴースト笑い、ゴースト宴会、ゴーストショッピングが、すべてが始まる前と同じように行われている。小さな子供たちは、骨に肉をつけ、内臓を体内に収め、社会的影響力とゴシップにあふれた幽霊の親に監督されながら、当たり前のように走り回っている。

先月、イスラエル大使館の前で一人の男が放火し、燃えながら「FREE PALESTINE(パレスチナ解放)」と叫んだ。彼は幽霊ではなかった。彼は生身の人間だった。彼はそれを見た。彼はそれに反応した。彼はこの悪夢をありのままに扱った。

このゴーストタウンでは、そんなことはしない。私たちはスクリーンを見つめ、スナック菓子や酒を自分の中の空洞に押し込み、現実との一瞬の出会いさえも遠ざけてくれるものを探して注意を振り回す。私たちはガザを見ない。ガザ以外のすべてに目を向けるのだ。

だから、私たちは見せかけを続ける。このゴーストタウンの歯車を必死に回し続けるのだ。それはまるで、みんなでやっている巨大な演劇のインプロゲームのようで、シーンを常に熱狂的な運動状態に保つことが指示されている。

というのも、私たちは皆、静止すれば何が起こるかをある程度知っているからだ。私たちは皆、静止することで煙が晴れ、泥が水に沈むことを知っている。そうすれば、すべてが湧き上がってくる。嘘。インチキ。不満。感情。恥。罪悪感。真実。ガザ。

しかし、自分自身から逃げられる時間は限られている。疲れ果てて倒れ込み、気がついたらずっと生きてきた空を見上げていることに気づく前に、逃げられる距離は限られている。この詐欺まがいのゴーストタウンは、いつまでもこの見せかけを続けることはできない。どれも持続可能ではない。ある時点で、ある方法で、真実は必然的に押し寄せてくる。