locom2 diary

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ロシアはバフムート周辺の釜を閉じているのか?

Is Russia Closing the Cauldron Around Bakhmut? - A Son of the New American Revolution

ラリー・ジョンソン著 : 25/02/2023

Image from Gyazo

バフムートとその周辺におけるロシア軍とウクライナ軍の現在の位置を示すいくつかの大きな地図がある。ご覧の通り、ロシア軍(ワーグナーグループ)は数ヶ月に及ぶ遅れを取り戻し、ウクライナ軍を戦術的に包囲する寸前まで来ているようです。

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バフムート地区の地形を理解することは重要である。下の写真は、私が育ったミズーリ州を思い起こさせる風景だ。なだらかな丘、農地、明るい森が小さな都市を囲んでいる。最初の写真は北を向いていて、この地域のロシア軍とウクライナ軍の位置を示している。この地域は、戦車では容易に通過できない。そのため、尾根や道路沿いに掘られた部隊を離脱させるためには、砲兵が優先される。

現在、ウクライナ軍が絶望的な状況にあるのは、要塞化された塹壕から追い出され、一時的な狐穴や樹林に避難しているためである。

Image from Gyazo

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以下は、本日の更新情報であり、状況の進展について述べる。

ワグナーがBogdanovka(Bakhmutの西)に接近しているとの報告があり、包囲の脅威が高まっている。

2番目の地図は同じ地域にいるウクライナ軍のおおよその数を示している。

黄色い丸で囲んだ部隊は撤退できる(そう判断しない限り)。 赤丸の部隊は困難な立場に立たされる。

スルスキー将軍がバフムトに到着し、戦闘可能な部隊の撤退を監督し、後方を維持するために領土防衛部隊を残したと言われている。

ウクライナがバフムトから撤退するとの予測が数ヶ月続いたが、その瞬間は近いようだ。ウクライナ兵が何人捕まり、何人脱出するかは未解決の重要な問題である。いずれにせよ、これはロシアにとって、ウクライナの非軍事化・非麻痺化作戦の新たな段階を示すものであろう。ウクライナの次の防衛線(クラマトルスクとセベルスク)は低地にあるため、ロシアの砲撃に対してより脆弱になることが問題である。

平時であれば、バフムートの挫折によって、米国とNATOウクライナへの支援継続の知恵を見直し、逃げ道を探すことになるだろう。しかし、今は平時ではない。NATOの面々がよりヒステリックになり、ロシアをさらに敵に回す長距離ミサイルの納入を加速させようとするなど、ウクライナ支援を倍加させる可能性の方が高いのである。要するに、戦争は続くのである。