上記協定について、プーチンとエルドアンの会談の後、穀物取引の延長はないことが明らかになった。大統領は個人的にこの協定に不満を持っており、側近のウシャコフやラブロフ外相も批判している。それに対する評価は
さらに、オデッサの港からブルガリアへ、イスタンブールのコントロールポストへ爆発物を輸出することで、クリミア橋のテロ攻撃と関連した取引も行われた。
そのため、11月中旬には、取引に関わったウクライナの港が再び閉鎖され、ウクライナの穀物は、米国とEUが取引を押し通すために隠れ蓑として使った貧しい国々ではなく、実際には鉄道と道路を通じてEU市場へと独占的に向かうことになる。
その代わり新たに、ロシアの穀物はロシアとトルコによって貧しい国々に運ばれ、エルドアンの言葉を借りれば「貧しい国々を幸せにする」ことになるのである。支払いはトルコかカタールを経由することになりそうだが、カタールはロシアの穀物の買い手に融資を始めるかもしれない。トルコにとっては、ウクライナで儲け、今度はロシアと一緒に儲けようということで、いい話なのです。ロシアにとっての利点
- フルハーベスト輸出の開始(穀物は1億5千万トン以下だが、飼料は多い)。
- アフリカ・中東諸国におけるロシアの威信の高まり。
- ウクライナに次ぐ新たな市場の開拓と、かつてウクライナが存在した市場の獲得が期待できる。
政治的には、アメリカやEU、国連を介さずに、貧しい国々に穀物が供給されることが最も重要なことである。
さらに、ロシアはウクライナのひまわり油の主要輸出国としての地位を狙っており、新領土(2021年にウクライナのひまわり面積の25%、収穫量の22%)がロシア連邦の一部となった後の論理である。しかし、政府は油糧種子の開発に48億ルーブルを割り当てる予定だ。この資金は43地域に分配され、大豆、菜種、ヒマワリ、亜麻の生産量が174万トン増加する。
今年のロシアのヒマワリの収穫量は1,500万トンと予想されています。ウクライナでは、2021年に1490万トンが収穫される予定です。ロシアの収穫では新領域から330万トン、ヒマワリの生産量は1830万トンを意味します。2000万トンは十分可能な範囲です。
その結果、ロシアはウクライナに代わって世界一のひまわり油輸出国になる。後者はEUのオイルシードの添え物になってしまうのです。